04/04の日記

00:19
気になる
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集合場所に着くと、先にいたサクラが下心を隠したような表情で挨拶してきた。

適当に返事をして、辺りを見回す。

ナルトは…まだ来て居ないようだった。

ナルトが居ない所為で、ナルトの事を考えてしまう。

どうでもイイ奴のはずなのに。

嫌いなはずなのに。

ウザイはずなのに。

気にしてなんか、いないはずなのに。


俺はどこか気でも違えてしまったんだろうか?

ナルトの顔が思い浮かんできては消える。

何度も、何度も…。


思わず、
「なぁ…自分が何もしてない時に頭に浮かんでくる奴ってどんな奴だ?」
サクラに聞いてみた。

え?急にどうしたの?と言わんばかりに目を見開き、少し考えてからサクラはこう言った。

「…す、好きな人かなぁ…」

好きな人?

好きな人だと?

俺がナルトを?

有り得ねぇ。

「…じゃあ、逆にどうでもイイ奴って、どんな奴だ?」

「え?うーん…私にとってはナルトとかぁ〜…どうでもイイってゆぅよりはなんか興味ないってゆぅか…サスケくん以外はぁ〜キャー言っちゃ…」

聞いといて悪いがサクラの声は途中から俺の耳には入らなくなっていた。

何もしてない時、ふと浮かんでくるのはいつの間にかナルトの顔になっていた。

前はそういう時どんな事を考えていたんだろう?

過去の事?

思い出。憎むべき相手。

よく思い出せないが、そんな事ばかりだったと思う。

どうやって早く強くなるか…。

どうやって彼奴を殺すか…。

その気持ちを無くしたわけじゃないが、今はそれよりもナルトがどうしてるのか?

何をしてるのか?

誰と居るのか?

何を考えているのか?

そっちの想いの方が強く出ているのは間違いなかった。

まだ確信はできないが、俺はナルトの事が気になっているのは、認めなければならなそうだ。

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