04/08の日記
11:53
嫉妬?
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こんな感情を経験したのは初めての事で、自分自身が一番驚いている。
それはナルトがシカマルやキバ達と居た時。
ナルトを囲んで何事か話しているのが耳に入ってきた。
内容は
「なぁナルト!今度一緒に銭湯行かね?」
「いいってばよ☆いつ?いつ?」
「いつでもイイぜ?ナルトさえ良けりゃ今日にでも♪な、シカマル!」
「あぁ…ナルト、お前銭湯行った事ねぇだろ?」
「そー言われてみればそーかも…みんなでデッカい風呂に入るんだろ!?楽しそーじゃん♪早く行きてぇー!!」
「じゃ、決まりだな。今日行くか」
なんて事ない友達同士の会話に聞こえるが、ムカついたのはナルトに対する、奴らのスキンシップ具合。
ベタベタベタベタと…
いくら仲良くてもそこまでくっ付いて喋るヤローなんか見た事ねぇぞ。
シカマルはナルトの肩に腕を乗せて、キバは腰に腕を回した格好で喋っている。
近い!!
近すぎるだろお前ら!!
そしてそれを普通だと感じているよーに無防備なナルト!!
お前に問題があるんだよ!!
少しは警戒ってモノを覚えろ!!
もう少し人の気持ち(下心)に敏感になれ!!
つーか、何熱くなってんだ…俺。
何でこんな事でムカつかなきゃならない?
おかしいと感じているのに…簡単にナルトに触れる奴らに腹を立てながらも、羨ましく思ってしまった自分が居るらしい。
フン。馬鹿馬鹿しい。
奴らが銭湯に行こうが温泉に行こうが俺には関係のない事だ。
関係ないはずだ!
それは心なしか自分に言い聞かせているようにも思えたが、勘違いだと思い返す。
なのに…
「ナルト〜体洗いっこしよぉな♪♪♪」
キバのこの一言に我を忘れた。
次に我に帰った時にはシカマルとキバの間に割って入るように、ナルトの首に腕を回して引き寄せた直後の自分が居た。
『ッ!?』
驚いたように一斉に俺を見る3人。
いや、俺が一番驚いてんだけど。
「サ…サスケ!?」
どうした?と言わんばかりに俺を見上げてくるナルト。
顔が近い。
ヤベ。なんか変な汗が…。
そんな俺の心情を知ってか知らずか、ナルトの奴
「もしかして、サスケも銭湯行った事ねーの?…一緒に行く?」
身長差のせいとはいえ…
上目遣いで誘ってきた。
チクショー!!!!
そんな顔は卑怯だろ!!
こんな近くで!
「…行ってやってもいいけど」
なのになんでこんな素っ気ない言葉しか出てこない!?俺!!
そんな俺にキバのヤローがあからさまに微妙な顔をする。
間違いない。アイツはナルト狙いだ。
明らかに友情以上の関係をナルトに求めてやがる。
「乗り気じゃねぇんなら無理しなくてもいいんだぜ?」
だと??
ふさげんな!!
てめぇらだけにナルトを好きにさせてたまるかよ!!!!
「誰が乗り気じゃないって…?俺も行くぜ…」
キバとの間に火花が散ってるとも知らないナルトは、
「んじゃ決まりー♪♪♪大勢で行った方が楽しいよな。チョージ達も呼ぼうぜ〜」
とハシャいでいた。
つーか火花?
何でキバとの間に火花なんか散らさなきゃならないんだよ!!
おかしいだろ?
これじゃまるでナルトの事を…
いや、違う!
俺はナルトなんか…
くそっ!!
何なんだよ!!イライラする。
だけど…
離せねぇんだよ。
俺以外の奴にからかわれてたりすると、ムカつくんだよ。
俺以外に笑顔見せてんの、嫌なんだよ!!
俺以外に触られてんの、腹立つんだよ!
無防備過ぎて心配なんだよ!!
気になって…仕方ねぇ。
とか一人考えてたら
「なぁ…サスケ?」
不意にナルトに呼ばれ、
「首、苦しいってばよ…」
そう言われて、今更ながら自分の腕にナルトを捕まえていた事に気付かされた。
自分の行動を振り返ると恥ずかしすぎて、穴があったら入りたいとは正にこの事だと思った。
なんであんな行動を取ったのか未だによくわからないが…
もしかして、嫉妬か?
と思う度、俺は首を横に振って変な想像を打ち消した。
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