11/16の日記

14:29
一恋続き
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その夜、また人肌を感じて目を開けると、恋次が居た。

ビックリしたけど嬉しくてまた恋次の名前呼んで、抱き付こうとした時、今日最後に浦原サンが言っていた言葉を思い返して、まさかこの恋次は人形か?って疑う。

浦原サンが寄越したのかと思ったら辛くなってきて、キスしようとしてきた恋次を突き放した。

そしたら恋次が「何だよそれ」って怒りだした。
今日は喋るんだなぁ…なんて何故か第三者的に観察。
「一護…」って色っぽく自分の名前呼ばれても、どうせ浦原サンにちょっと改良されて機能が上がっただけだろーと思って期待しなかった。

昨日は喘ぐだけだったし。

それなのに、「何で不貞腐れてんだよ…俺頑張って会いに来たのに」とか、恋次と全く同じ声で言うから。
居たたまれなくて、お前が本物の恋次だったら俺だって会いたかったって事、言ってキスしてやった。


今日も昨日と変わらず、恋次と全く同じ唇の感触。

元は無機質な人形のくせに…。

それでも夢中になる俺はどんだけ恋次に欲求不満なんだよ。

ちょっと悲しくなりながらも、唇を放す気にはなれなかったし、躰の繋がりも求めた。

それにしても、今日は昨日以上に本物の恋次に近い気がする。
イク時に俺の名前呼ぶ癖も、後ろを締め付ける癖も、ちょっとここじゃ言えないエロ癖まで…。

あー。
この際マネキンでも何でもいいや。
俺を満たしてくれれば。

なんて…現実逃避もいいとこ。

だけどもー無理だし。
気持ちいい事をやめられるわけねーだろ。


乱れまくる恋次を堪能して、昨日と同じように背中から抱き締めるよーにして眠った。

次の日起きると、人形はまだ恋次の姿のままだった。

色々機能上がってんだなぁーとか寝ぼけながら思ってたら、窓の外に見覚えのある影が。

何覗いてんだよ浦原サン!って感じで飛び起きたら、手招きされて「本物は如何でした?」とかワケわかんねー事言ってきた。
俺が首傾げてると、「阿散井さん、昨日尸魂界から戻ってきたでしょ♪」だと?


じゃあ俺のベッドでまだ寝息立ててるのって…

本物の恋次!?

そー思ったら興奮して、そこに朝のお約束もプラスされて、バリバリ元気なムスコ降臨!!

昨日は人形だと思ってた所為で、凹みながらしかイケなかったから、今日こそは!!

的な勢いで、まだ寝てる恋次をキスで無理矢理起こして、昨日の名残が溢れる後ろのホールに元気なムスコを挿れさせてもらった。

浦原サンの存在なんて一瞬にして忘れるくらい。
快楽の虜になってた。

やっぱ本物っつーか、恋次の躰は最高だと改めて確認できた2日間だった。



翌日、浦原商店から何故かとんでもない金額の請求書が届いた。

よく読むと…『自分の好きなあの子に大変身!!変身型ダッチワイフ★全てはあなたの想いのままに…』の使用料って書いてあった。

名前長げぇーよ!!(確かに)

その請求書持って浦原商店に再び殴り込み。

でも結局、恋次にソレ使ったのがバレてまた暫く欲求不満生活が続いてるとか…



もーお前しかいらねぇから帰って来てくれよ恋次ー!!(泣)






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14:28
一恋
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11月16日 雨


めちゃくちゃ久しぶりの日記



ここ最近マジで恋次とご無沙汰。
なんか色々と忙しいらしい。
何やってんのかは詳しく知らねぇけど…。
俺も俺で学校とかあるし、ダチとも遊ばなきゃなんねーし、別にいいんだけど。

マジ欲求不満。(若いから)

毎日のように恋次を思って1人上手に明け暮れてるけど、ちょっと我慢の限界きそうな感じ。
だからって別に他の奴で満たそうとは思わねぇっつーか、思えねぇっつーか…

ヤッたらたぶん満足できねぇ。

むしろ逆に恋次が欲しくなる気がして、そんな気が起こらねぇんだよな。

なんかイイ解決法ねぇかなぁなんて、何にも考えずに浦原サンの前でそんな事言ったら、「黒崎さんにピッタリのものがありますよ♪」とか、いかにも胡散臭い言い方で店の奥へ何かを取りに行った。

戻ってきた浦原サンが手にしていたのは、ポリエステル素材の人形。
マネキンみたいだ。
意外にも触ると柔らかい。

これが俺にどーピッタリなのかがわかんなくて更に眉間に皺寄せてたら、「今日この子と一緒に寝てあげてください」とか言われた。
マジ意味わかんねーし。

ただし、恋次の事を考えながら寝ろだと。
言われなくても四六時中恋次の事で頭パンパンだっつーの。

なんかよくわかんねーけど、とりあえず浦原サンに言われた通り、俺はそのマネキンと一緒の布団に入って寝る事にした。


寒くなってきたこの次期にはキツい、無機質な温度が隣から伝わってきて俺は少し不機嫌になりながらも目を閉じて恋次を想った。

暫くすると、身体全体が誰かに抱きしめられているかのよーに温かくなってきた。

気になって目を開けると、目の前に恋次がいた。

俺は驚いて、名前を呼んだ。
が、返事はなく、代わりに濃厚なキスが返ってきた。
間違いなく恋次のキス。
唇の柔らかさも、舌使いも、息継ぎの感じも、パターンも。
全てが恋次そのものだった。
本人だと思い、俺も恋次のキスに普段通り応える。
久しぶりの生恋次に、躰は簡単に反応を示していて、すでに我慢の限界。

もーいいだろうと思って服を脱がせたら、そのまま前戯に取り掛かる。
首筋も胸板も腹筋も…何もかもが恋次の匂いで溢れてて、無我夢中で吸い付いて、舐め回して、堪能しまくった。

久々だったからメチャクチャやりまくって欲求不満解消!!
マジ最高だった。

情事が終わって、いつもみたいに背中から恋次を抱き締める。
そのまま眠りについていたらしい。

翌朝起きてマジびびる。

俺が抱き締めていたのは、昨日浦原サンから貰ったっつーか借りた人形だった。


う…嘘だろ?

俺が昨日セ●●スしたのって…

まさか、コイツ!?


無機質な冷たさが肌に伝わってくる。

色んな意味で衝撃。

つーかショック。

無機質な人形を脇腹に抱えて浦原商店に怒鳴り込みに行ったら、浦原のヤロー、にやにやしながら「ご満足頂けたみたいですね♪」だと!?
なんでわかった!?
じゃなくて!!

とにかくムカついて突っ返した。

のに、しつこく「そんな強がらずに今日もどうぞ」って言ってきたから殴って無理矢理置いてきた。

最後の最後まで俺にマネキンを渡そうとしてくる浦原サンが本当にウザかった。
「ま、今日の夜も楽しみにしていて下さい」
ってゆぅ言葉がやたら引っ掛かったけど…。


相当な心のダメージを抱えながら部屋に戻る。
虚しさ倍増。
俺、泣きそうだし。


てかそのまま、泣き寝入り。(使い方違くね??)

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