Novel

□おやすみ
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流魂街の行方不明事件で乱菊さんと、ふたりきりなんて思ってたら、囮って…。
「乱菊さん、ひどいです。」
と言って顔を上げると、
「ごめんね〜。」
という乱菊さんの顔が見えた。
その瞬間、身体の力が抜け意識が遠ざかっていった。

それから、どのくらいの時間が経ったかわからないが、瞼を開ければ愛しの彼女の顔があった。
「俺、いったい…。」
「修兵、気がついた? 急に倒れたから、びっくりしたじゃない…。 勇音達もうすぐ来るから、もう少し寝てたら? たぶん過労じゃない? 修兵頑張り過ぎだし…。」
「乱菊さん…。」
「修兵も、うまくさぼらなきゃ! あんたが倒れたら、九番隊回らないでしょ。」
「すいません…。」
「謝らなくていいの! ほら、わかったら休む!」
と強い眼差しで彼女が言うので瞼を閉じた。
頑張れば、必ず見ててくれる人がいる。
今夜は、いい夢が見れそうだ。

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