銀魂夢小説(短編)
□嫉妬ぐらいします。
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「今日、街中で白い夜叉と会った」
カタン、煙管が竹筒を叩く。
灰が中に落ちた。
高杉の視線が、ゆっくりといのりの方に向けられる。
「昔のような覇気はなかった。…でも、相変わらず優しかった」
聞けばいのりの姿を見つけ彼方から声をかけてきたのだと。
懐かしむよう瞳を細めるいのりに、高杉の機嫌が悪くなる。
それを敏感に感じ取ったのか、彼女は小さく笑って傍に寄った。
「白い夜叉より、黒い獣の方が好き」
背後から彼の身体に腕を回す。
いのりの手を取り甲に唇を押し当てる高杉は隻眼を窓の外に向けた。
「…白夜叉、ねェ…」
「桂さんにも会った」
「……いのり、暫く外出禁止だ」
((独占したい))
(銀時、先日いのりと会ったのだが)
(おー奇遇じゃねぇの、俺も会ったけど)
(相も変わらず純真な目をしていた。アイツだけは、何も変わらない)
(ずっと高杉について回ってんのもな)
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ヒロインは攘夷組に愛されちゃってたらいい←
突発文申し訳ないm(_ _)m