s.short-story
□演劇を見ていたら
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《文化祭当日―体育館―》
絶え間なく沸き起こる歓声の中。俺とマックスは客席に座り、風丸と豪炎寺の演劇を見ていた。
マ「結局、僕が用意した服半田は着てくれなかったし。風丸も和服だし…」
半「着れるわけないだろう!あんなフリフリのロリーターなんか」
マ「恥ずかしいと分かった上でだよ。あ、でもリハーサルのときに風丸に無理やり着せて写真とったからいいか…」
半「何やってんだよお前!!?」
マ「やつあたり。きっと風丸、僕の作った服を着なかった半田のことうらむと思うよ!!」
半「…」
マ「そんなことよりさ、風丸のクラスは団結力あっていいよね〜」
半「……あれは団結と言う名の独裁じゃ…」
マ「それって、裏で鬼道が動いてるってこと?」
半「なんかそうらしいって聞いたけど、風丸が泣きながらすがり付いてきたときに…」
マ「何があのクラスであったの?」
半「…!!?ちょっとまて!!なんか舞台の様子がおかしくないか?」
マ「あ〜。豪炎寺が風丸引きとめたね」
豪『……俺は、お前が好きなんだ』
マ半「吹)))」
半「何だ!?何が起こったんだ!!?」
マ「いやいや!!それ一番聞きたいのはボクたちじゃなくて風丸みたいだよ」
半「どうなるっ…!?」
マ「わーい!!」
・・・…。
風『…あなたのこと…好きになってもいいのですか?」
マ半「わぁぁぁぁぁぁ!!!!」
マ「来たよ来たよっ!!」
半「信じられない…」
マ「アドリブだよね、これ?」
半「た、多分…」
マ「あぁ〜。もってかれちゃったね優勝」
半「え!?じゃぁ俺の内申…」
マ「諦めたら?」
半「そんなぁぁっ!!!」
――――
マ「昨日はお疲れ〜!!部活できそう?」
風「…視線が痛い」
半「まぁしょうがないんじゃないか?」
風「あれだけのことをしたからか?」
マ半「うん」
風「鬼道のやつ…。本当に何から何まで!!」
半「言ったとおりだろ、マックス」
マ「ホントに独裁だったんだ。ところで豪炎寺は?」
風「置いてきた」
半「何で?」
風「一緒に居ると写真とられるから」
半「……」
マ「ちなみにボクもそのひとり」
半「……」
風「俺は部活すらまともにできないのか…?」
マ「大丈夫だって!!炎の風見鶏しない限り」
半「本当に、お疲れ様でした」
end