short-story
□超次元文化祭!!
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〜風丸side〜
それは突然の出来事。学活の時間におとずれた。
委「今日の議題は文化祭の出し物についてだ」
時期が時期なだけあって、俺たちのクラスも今、必死に何を出すのか考えている。
今年から始まった、クラス対抗の『文化祭盛り上げバトル』去年までのぬるい出し物は捨て、もっと学校に活気を!という理事長の政策らしい…。優勝したクラスには内申アップ。(いいのか…?)まぁ頑張るからいいのか。
委「一概に出し物といっても大体の案は決まっているから、今日は多数決で決定する」
俺はあまり関心がないが、決まったものをただやろう、そう思っていた。
クラス委員が黒板に選択肢をいくつかあげる。
・校庭で焼きそば
・お化け屋敷
・メイド喫茶(女装)
・講堂(体育館)で演劇
中には死んでもやりたくないものがひとつあったけど…大丈夫だよな。4つも案があれば…。
委「そしてこの案から俺たちクラスが目立つものを《俺が》選び抜き!!」
…ん? 選び抜き…!!?
×校庭で焼きそば
×お化け屋敷
◎メイド喫茶
◎講堂(体育館)で演劇
委「この2つのどちらかに投票してもらう!!」
ふざけるなぁぁぁぁぁ!!!
俺、生まれて初めてちゃぶ台ひっくり返したくなった。
風「委員長!!その選別に俺たち男子の意見と願望は存在しないのか!?お前も男だろ」
机を叩きながら立ち上がって叫ぶ、すると後ろで そうだ、そうだ!!と同意の声が上がった。
委「まだ慌てるな。俺はこの2つから《選べ》と言ったんだ、ちゃんと考えている(あと俺はマスターだ)」
風「不正はないな?(何だよマスターって)」
委「あぁ、死票覚悟で俺も入れる」
よし、それならいいだろう。というわけで投票が始まった。俺が入れるのはもちろん演劇だ。
風「とりあえず、演劇なら全力で出来る」
教卓に用意された白い箱の中に1人1人並んで自分の意見を書いた紙を入れていく。そして俺が最後。
委「全員入れたようだな。それでは結果を発表する」
そしてその結果は…。
・メイド喫茶 17票
・講堂(体育館)で演劇 24票
よしっ!!!勝った。よく分からないが勝った!!!
だけど、委員長。悲しむどころか…嬉しそう。