short-story

□超次元放課後!!
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今回『放課後C』に起こる混乱の発端は、意外にもこんなところから始まった。


《帝国学園 サッカーグラウンド》

そこでは、帝国サッカー部のレギュラー陣が携帯電話を片手に慌てふためいていた。

源「探せ!!そしてあいつをここに連れてくるんだ!!」

辺「くっそ、あいつ俺の携帯着信拒否にしやがった!!これじゃ連絡つかねぇ」

成「安心してください辺見先輩、拒否られてるの先輩だけらしいんで」

辺「なんで俺だけ!?」

源「そんなことより他にあいつと連絡が取れるやつはいないのか!?」

成「だめっすよー。あとのメンバーはアドレス知らないっすから」

源「…っ。とにかく手分けして探すぞ!!まだそう遠くには行っていないはずだ!!」

全『おぉぉーっ!!!』



 ―――――

事の発端は1時間前に遡る。

源田が学活を終え、部活をするために部室へと向かう途中でのことだった。

ん・・・なんだ?

人気のない廊下を歩いていると十字になっている道の先で佐久間が慌てるように横切って行った。
これから部活だというのにあきらかに部室とは方向が違うそちらに一体何をしに行くというのだろうか。
源田は気になり佐久間に話しかけた。

源『おい、佐久間!!これから部活だぞ。どこへ行くんだ?』

佐『!!! げ…源田。いやちょっと用事があるだけだからすぐに戻る!…だから探さないでくれ!!』

そう佐久間は叫ぶと源田の前から逃げるように走り去ってしまった。
なぜあの時引き止めなかったのかと源田は今になって後悔する。


『探さないでくれ』って明らかに何かやらかす合図だろうが!!


辺見や寺門からそう指摘され、やっとことの重大さに気づいた源田たちはこうして今に至るのだった。

 ―――――

しかし気づいたときには既に手遅れな状態で、帝国メンバーのアドレスはどれだけ連絡を取ろうとしても一方的に拒絶されてしまう。
辺見にいたっては着信拒否設定までされている始末だ。

源「どこで何をしているんだ佐久間!!」

広い校内を隅から隅まで走り、時々微かに聞こえる先生の廊下を走るなという忠告を完全に無視して探し回った。

しかし、いない。どのメンバーもあいつを見つけられない。

源「くそっ…もう校外に出てしまっている」

辺「ならどうやって探すんだ〜っ!?」

成「先輩の行きそうなところって……」

3人が合流し、ん〜…と頭を捻らせたその瞬間。

不「佐久間なら雷門中に居るってよ」

後ろからからかうような口調で不動の声が聞こえた。


 ――――――――
同時刻 雷門中 →
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