●story●

□ほんとうにあなたは
1ページ/1ページ



夕方の街
全部がオレンジ色に染まる



部屋の窓から、まだ少し眩しく感じる、外を眺める。

いき急ぐ人達。

彼等の時間と、私達の時間の狭間。



急ぐ必要なんてないのに、私も

はやく、あなたにあいたい



やがて月と星が、優しく光りだす。



あなたはいつまでわたしを待たせるつもり?



でも

本当はわかってるの。

あなたが、いつも忙しい理由。
あなたは、何も言わないけれど。





ほんとうにあなたは
やさしいひと。



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ