short・巣栄


□Sweet honey 2
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激しくされるのを好まない栄口のために、ことさらゆっくりと腰を進める。

柔らかくはなっているものの、窮屈な……男を受け入れるようにはできていない内壁。

傷つけたり、痛い思いをさせるのは本意ではない。

宥めるように、感じやすい項や胸の尖りに唇や舌で愛撫を施しつつ、じっくりと時間をかけて慎重に根元まで沈める。

きゅうっと絡みつく熱い粘膜に思うまま突き動かしたい衝動を堪える。

ーーが、艶やかな喘ぎに埋め込んだものがズクンと反応するのまでは抑えきれず……


「ンっ、巣山…おっきく…しな…ぃで……」


目元を染めた色っぽい顔して、とろけるような甘い声で言われても逆効果にしかならないって。


「ぁんっ、また…ぁ」


背中に回されていたた腕に力が込められて、細い首が反らされる。


「ごめん、……ムリ」

「っ、すや、ま…」

「動いて、い?」

「まっ、やぁあんっ!」


待って、と最後まで言わせずに腰を引き、ズルリと入り口まで後退させる。

引き留めるように絡んでくる粘膜が気持ちいい……。


「やっ、だ、め…っ」


抜けそうなギリギリのところで、またズグリと押し入る。


ゆっくり、ゆっくり、落ち着け……急ぐな…….。


心の中で自分に言い聞かせ、ようやく俺に馴染んできた栄口の中をできうる限りのスローなペースで穿つ。


「あぁっ、ソコ…っ」


とある一点を突けば、ぽろぽろと涙を溢れさせて身悶えた。


「やあぁ、…ッメ、ダメぇ…」

「くっ、ンな声っで」


ダメダメと可愛いらしく鳴きながら、きゅうぅと締め付けてくる貪欲な内壁を、ゆるりと腰を回してかき混ぜてやる。


「ひぃあんッ。やッ、すやまっ」

「コレ、も、好きなのな?」

「やあぁっ、変に…っちゃう」


背中に爪が立てられる。ーー痛いなんて思わなかった。

むしろ、気持ち良すぎて訳わかんなくなってる栄口が嬉しい。

手を伸ばして前に触れる。

そこは既に先端から溢れ出る蜜で濡れそぼっていた。

握りこんで筒状にした手を上下に動かす。

ぐちゅぐちゅとやらしい水音が聞こえたのか、栄口がイヤイヤと首を振る。


「かわい……」


思わず呟いて、目尻に唇を落とした。


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