short・水栄


□Sweet lovers6
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「……どんな?」


熱を持つ栄口の耳に軽く歯を立てると、ビクンと肩が跳ねた。


「ねぇ、栄口……どんなやらしいこと考えたの?」


「嫌だ、言わない」って、首を左右に振るけど、俺は聞きたいよ。




「言ってよ、栄口」


もう一度、舌を絡めるキスをする。

逃げる舌を甘く噛んで吸い上げて、感じやすい上顎の粘膜をたっぷりと舐めるやると、俺の腕の中で栄口はトロトロに溶けていく。



「やっ、も…、あんっ、んん!」



形を変え始めた栄口の中心をズボンの上からやんわりと握りこむ。



「あぁっ、だ、め…」



腰を引いて、震える指で俺の手首を掴んで止めさせようとするけど、全然力が入ってない。



「はっ、ちゅっ、な…んで、ダメ、なの?…ちゅぅ」



キスしながら聞けば、栄口の答えは、




「ンッ……神さ…が、み…てる…っ」




ずるいよ、そんなの。


ここが神社の境内だってことは、最初から分かってる。



「栄口が誘ったんだよ?」

「ん…っ」



唇からも栄口自身からも手を引くと、ぎゅっと栄口の指に力が戻った。



まるで、もっとってせがんでるみたいだ。




「みずたに……」


そんな顔して、そんな声で呼んでも知らない。


俺はベンチから腰を上げると栄口を見ないで「帰ろっか?」と呟いた。






ツン、とシャツの裾が引かれた。




俺の好きな硝子みたいな茶色の瞳をうるうるさせて、栄口が見上げてくる。




蝉の鳴き声にかき消されそうな可愛い告白に胸がきゅんきゅんする。





「俺……いっつもしてもらうばっかで……、


水谷はしなくてもかまわないって言うけど…。


俺も……し、してあげたくて……。


水谷に……悦んで欲しくて。


……でも、やりかたとか……よく分かんなくて……。


れ、練習っていうか、イメトレっていうか……


その……こんな感じかなぁて……、


アイス舐めながら考えてた…っ」









あぁ、神さま。





「んっ、いいよ、栄口……」





バチを当てるなら俺のこの愛しい人にではなく、





「はふっ、……ンッ、じゅる…んむっ、あむ…っ…」





練習の成果を堪能する俺に、当てて下さい……。







「あっ、も……、出る…よっ」








俺の白濁を飲み込む、栄口の喉の白さが眩しい真夏の午後だった。










……………………………


何もかも暑さのせいにできる夏ってステキですよね?


初めは栄口くんの考えてた、やらしーことは「口移しで食べるアイスってどんなだろう」でした(^_^;)


栄口くんたら、ピュアだなぁ。ンなの全然やらしくないよ。


でも、水谷のためにイメトレしながらアイス舐めてた栄口くんも、やっぱりピュアなのです!


神社で不謹慎なことしてごめんなさいm(__)m


縁結びとか恋愛成就の神さまなら許してくれるかなぁ……。



 
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