緋弾のアリア
□1弾
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東京武偵高校第三男子寮
ピンポーン
いつもの如く、彼女が迎えに来たんだろう。朝からチャイムが鳴るのは、殆ど彼女だからだ。
ドアを開けると、純白のブラウスに臙脂色の襟とスカートの武偵高の制服を、ヒラヒラなフリルだらけに魔改造した制服を着た悪友、峰 理子[みね りこ]がいつものように立っていた。
「おはよう。ユーくん」
「おはよう。理子。今日も似合って、可愛いぞ」
「ありがとう。ユーくんもカッコイイよぉ。惚れちゃいそう」
「ありがとうな」
これはいつも遣り取りだ。しかし、ここからは違う。
「本当にしたんだな?」
理子の雰囲気がガラッと変わった。
「もちろん。あいつはやつのパートナーにピッタリだ。知ってるだろ?ユウヤ」
「それはもちろん。ほどほどにしろよ」
「うん。うまくするよ・・・・・・さて、早く行こ。バス出ちゃうよ」
いつもの理子になり、2人で下のバス停に向かった。