緋弾のアリア
□2弾
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「キンジにアリアのこと教えたんだ」
「そうだよ。でも、“H”の事は伝えてないよ」
始業式から数日後の夜。俺は理子の部屋に来ていた。理子は機械を弄っている。
「嫌でも知ることになるからな。そういや強襲科にキンジが戻って来たな」
練習してたら、いきなりキンジが入ってきてビックリしたな。
「交換条件出したのかな?ユーくんはどう思う?」
向かいに座る理子は、機械を弄り終え、片付けはじめた。
「出したと思うぞ。戻って来たって言っても、自由履修で強襲科の授業を取ったみたいだ」
「キーくんはそんなに嫌なんだ」
「さぁ?嫌よ嫌よも好きの内かもよ・・・・・・さて、そろそろ帰るな」
時計に目をやると、10時を過ぎていた。
「うん。また、明日」
「また、明日な」
俺は理子の部屋を出て、寮に戻った。