青の祓魔師

□ジャストフィット
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目を閉じると思い出す

目を開けると思い出す。
アイツの感触


それから、体温…



「ハァ…」

「あれ?坊がため息なんて珍しい…」

「何や!良いやろっ!!」

「ホンマにどうしたんです?」

自分のベッドの中に入って布団を頭から被る


どうしたんやろか…
俺、変や………

アイツは、ただ…
そう…………
雨が降ってたから、傘に入っただけだよな…






「やっぱり、降ったな〜」

空を見ると雨が地面を強く叩きつけていた

傘をカバンから取り出して、学校の玄関から出る。

傘をささなくても、走れば5分で着くけど…
折角、持ってきとんのに走って帰るのもアホらしい

折り畳み式の傘を広げ歩き出そうとする。

「お〜!勝呂!」

後ろから、聞き覚えのある声が聞こえて振り返ると、黒い髪にネコ眼…

「なんや奥村かいな…コッチで会うなんて珍しいな」

「そうだなぁ〜。おっ!お前…傘持ってきてんのか?」

「あぁ。」

奥村は、ニヤリッと笑うと傘に入ってくる。

「わっ!なんや!!」

「良いだろ〜寮まで送ってくれよ!」

「ハァ?なんで俺が?」

「まぁまぁ、堅い事言うなって!」

奥村は、俺の持ってる傘を取ろうとして、自分の手を重ねる。

な!!


「うわぁ…お前の手って、スゲー熱いのな!」

「な!なにしてんねん!っかお前の手が冷たくなってるんや!」

「そうか?」

なんだ?コイツ良く見るとびちゃびちゃやないか…

「アホか!風邪ひくで!!」

「大丈夫だって!俺今まで一度も風邪なんて引いた事ねぇし」

一度もないんか…

「あ〜アレやろ…何とかは風邪引かないってヤツやろ…」

「何だよ!俺は馬鹿だって言いたいのか?」

奥村は、俺の方を見ようと傘から身を出す

「アホ!ホンマに風邪引くやろが!!」

傘から身体を出して反抗しようとする奥村を、思わず傘を持っていない方の手で抱き寄せる


「な!」


俺の想像よりも、奥村は雨に濡れとる…………

それよりも………


なんや…この小ささ…


「勝呂?」

「奥村………お前、柔らかいんやな…」

「な!何言ってんだよ!」

抱き締めとる奥村の顔の位置が熱くなってるのが解る


なんや…照れてるんか?
可愛い所もあるんやな…
「勝呂…お前…変だぞ…」

「あぁ…そうやな…変な気持ちや…」

「そっか…」


雨が傘に当たり、パタパタと音を経てる。
小さな傘に男2人。

周りからみたら、どないな風に見えてるんやろか?

でも、ホンマに変な気持ちや…

このまま、ずっとこうしてたい…





「奥村…」

誰もいない部屋の中で、俺の呟いた声が耳に残る

なんでやろ…

目を閉じても…開けても…

何をしても…


お前の事が忘れられんのは…




End


アトガキ


遅くなりましたが…とりあえずUP…

多分、アニエクは火曜日です(;_;)


雨が止まないんで雨ネタです…

もう少しエロチックにしようかなぁ…


でも、あってもキスまでかなぁ〜

う…ん。

どうしようかなぁ…

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