秋最SS
□ただただ
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シュージンの顔をチラッと見ては、また顔が熱くなってくる。
『あっ、レンジ。』
いつの間に家電Shopに来てたのか、シュージンがレンジを指差す。
「また、試食やっているな」
『流石に、俺もお腹一杯。』
どうやら、最新のレンジで作った料理の食べ比べをしてるらしい。
そうだ、レンジ見なきゃと思うと熱さも引いてきた。
シャープのヘルシオは水を含ませて料理を作るみたいだ。唐揚げもレンジで出来る。
美味しいのかなぁ?そう思いながら見ていると輪の人達に唐揚げが配られる。
シュージンは断って輪から抜け出てしまった。まあ、いいや。
気になるし食べちゃお。
ぱくっ。
美味しい。水を含ませてあるし、レンジだからベトっとするかと思ったけど、逆にジューシーな感じで美味しい!
「10万かぁ…」
無理だなぁ。
って言うか贅沢だ。
料理作らないのに要らないな。試食軍団の輪から出てシュージンの所に帰ると、シュージンはニコニコと笑っている。
??
『サイコー、付いてる』
と口の横を指差す。
「へっ?」
もしやと思って、口の横に指をやると、唐揚げの欠片が…
指でソレを摘まんで食べようとした瞬間。
パクリ。
指ごと何かに食べられた。
「シュージン!」