シュシュ

□夏休み
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とっとっとっ。

最高は少し小走りでドアまで来る。

「シュ、シュージン…。あの…いってらっしゃい、気をつけてな」

(サイコー、Love過ぎ。行きたくねぇ〜でも、サイコー食わせないと痩せすぎちゃうからな…)

『んっ。行って来ます。何かあったらメールして』

後ろ髪引かれるおもいで、秋人は仕事場から外に出る。

『流石に暑いな…』

いつも、クーラーガンガンで原稿用紙に向かっているせいで、身体が冷え過ぎている。
少し、ドアの前で立ってまま身体が馴染むのを待つ。

ガラッ

ドアの横の窓がおもむろに開き、最高がキョロキョロと顔を出す。

「!」

秋人の顔を見て、すぐに窓が閉まる。

サイコー?

不思議そうに秋人は窓を覗き込むがすりガラスの向こうに最高の姿はなく、そのまま出掛けようとする。

ガチャン

(サイコー?どうした?)

秋人は声に出さず、首を捻る。


「やっぱ、一緒に行く」

ちょっとだけ顔を赤くして最高は靴の踵を入れている。

『どうかした?』

(一緒に来るのか?嬉しいけど、なんかあったのか?)

『もしかして……………………………………淋しかった?」

最高は、さっきとは比べ物にならない位に顔を赤くする。

「べつに…」

そう言うとサッサッと歩いていく最高。
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