main

□安らかな眠りを
1ページ/1ページ


*宗像達との、決戦前の設定です。



神室町。
ニューセレナ。

3人の男達は最後の戦いに向け各々準備をするため、ニューセレナを出ていった。

だが冴島一人だけはニューセレナに残り、奥の席で何か考え事をしている様だった。

「…お前は何かする事ねぇのかよ?」

カウンターでコップを磨いていた伊達が口をひらく。

「…………特にあらへん。」

冴島はボソッと喋る。

「そうか…なら奥の部屋で、寝て体力温存しとけ。後で毛布も持って行ってやっから。」

「あぁ、すまへん…ならそうさせてもらいますわ。」

冴島はよっこらせと立ち上がり部屋の中へと消えていった。

伊達はコップを拭き終えたら、毛布を持って行こうと、手の中にあるコップに集中した。










数分して、コップをすべて棚に戻した伊達は、毛布を手に奥の部屋のドアを静かに開けた。

冴島は、大きい身体を猫の様に丸めて眠っていた。

「…ぅ…ぁ…」

冴島が眠りながら低く唸る。

どうやら酷くうなされている様で、額には汗が吹き出ていた。

「お、おい冴島…?」

心配になった伊達が少し冴島をゆする。

冴島の息遣いは荒く、眉間には深く皺が寄っていた。

「冴島!!」

伊達が声を荒げて名を呼ぶ。

握られていた冴島の指が、伊達の細い手首を掴んだ。

ギリギリと凄い力で握られて、伊達の顔が歪む。

伊達は歯をくいしばりながら、冴島の背中を優しくさすった。

すると、苦しそうに息をはいていた冴島の息遣いは和らぎ、震えも治まる。

数秒後には冴島の瞼がゆっくりと開かれ、混乱する意識の中、伊達をとらえた。

「…冴島……大丈夫…か?」

「…ぁ……………すまん……」

自分が伊達の手首を掴んでいた事に気付いた冴島が、慌てて手を離す。

伊達は掴まれていた腕を擦りながら、眉間にしわを寄せる。

「すげぇ、うなされてたぞ…」

「………………」

「……大丈夫なのかよ…?」

冴島は一回伊達を見てから、目を伏せた。

「…………あぁ。」

冴島が一瞬だけ、ほんの刹那に悲しげな表情になる。










桐生に聞いた。

冴島は毎晩悪夢にうなされては一人で苦しんでいるのだと。


もう自分が一人も殺していないということも分かったのに。

冴島という男がすごく不憫に思えてしょうがない。

伊達は冴島に汗を拭くためのタオルを渡して戻り、カウンターの席に座る。


伊達は口にタバコをくわえ、Mストアで買ったライターで火をつける。





俺は信じてないがよ……
もし神っつうのがいるなら、あの冴島に。
安らかな眠りを与えてくれねぇか。
じゃないと、冴島が崩れちまいそうな気がすんだよ。









揺れる硝煙を見つめながら、そんな事を心の中で呟いた。

冴島に掴まれた右手に視線をやる。

そこには赤い痕と僅かな痛みがあり、何故か酷く切なくなる。

冴島が刹那的に見せたあの表情が脳裏に焼き付き、離れない。

伊達は静かに瞳を閉じた。

タバコからはもう煙は上がっていなかった。












End





*/(^O^)\ オワタ
意味分からんですねすみませんでした←
自分も意味分からんです←
支離滅裂だwww
自分の文章力じゃあ、うまく妄想を表現できない……
文章力は皆無…ですね…
すみませんでした!!!!

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ