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□雪とあなたとあなたの笑顔
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寒くなってきた神室町。

居酒屋で飲んでいた城戸と冴島は店を出、珍しく雪が舞っている神室町を歩き出した。

「……寒いっすね…」

少し歩いただけなのに、たちまち耳と鼻は赤くなる。

「…そやなぁ。城戸ちゃん、えらい薄着やないか。」

「まさか雪降るとは思わなかったんで…」

城戸のその言葉に、冴島が灰色がかった空を見上げる。

「…雪かぁ…見るん何年ぶりやろか……」

「俺もっす。雪なんて珍しいですよね。」

「……ホンマにな。」

空を見上げながら、優しい笑顔をしている冴島に城戸はつい見とれてしまう。

「…………………キレイや。」

ふいに冴島がそう言った。

冴島の穏やかな口調に、城戸の心臓がはねる。

あぁ、俺はこの人のこういう所に惹かれているのだと。

この人の、真っ直ぐで純粋な心に。

城戸はたまらなく冴島が愛しくなって、冴島の手を握った。

すると冴島は、不思議そうな顔で城戸を見つめた。

「…どないした?」

「…いや…寒いですから…こうしたら温かくなるかなって…」

冴島は優しい笑みを浮かべる。

「なんやねんそれ。でも城戸ちゃん、手温いなぁ。」

城戸の心臓がまた跳ねる。

「冴島さんっ。」

「…なんや?」

「…………っあ…いや……何もないです。」

「なんやねん(笑)」

冴島の穏やかな笑顔に、城戸も顔を綻ばせた。

好きとかいうのは、もうちょっと後にしよう。

城戸は武骨な指から伝わる温もりがすごく愛しくて、握る手に力をこめた。





end







*あとがき


城冴大好き(^O^)/
うまく書けないけどwwww

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