Outside
□勿忘草
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「暇なら、ちょっと一緒に来ませんか?」
めずらしい、せつなからの誘い。
もちろんほたるに断る理由もなく、服を着替えようと部屋へ行こうとすれば、
「変身して着いてきてくれればいいですから」
ぴくり。
変身するということは、戦士になれと言うことだ。
ほたるは少しだけ顔を強ばらせる。
自分は感じなかったが、もしかすると外部からの敵がまた侵入してきているのかもしれない。
だが、そんな様子を察したのか、せつなは苦笑いしながら手を振った。
「別に敵が来たわけではないんです。ただ、そこには変身してないと行けないんですよ」
変身しないと行けない場所とはどこの事だろう。
不思議に思いながらもほたるは頷き、変身ペンを取りに部屋へ戻った。
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