Outside

□cry lady
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夕暮れの公園。
主人公である子供たちはとうの昔に家に帰り、人っ子一人見当たらない。
そんな中で、せつなは一人ブランコに座って、膝を抱えていた。
シルエットが寂しく地面に投影される。

「…せつな、どうしたんだい?」

もう一つのブランコに、はるかがそっと腰をかける。
普段感情を露にしない彼女が思い詰めている様子に、ただならぬ雰囲気を感じたのだろう。
「はるか」
顔をあげないまま、せつなはぽつりと呟いた。
「ん?」



「なんで冥王星は惑星から外れたのでしょう」
「…………軌道が楕円だからかな」

ギロリ、と効果音がつきそうなくらいに鋭く、せつなははるかを睨んだ。

「ジョ、ジョークだよせつな!そうだね、おかしいよな!ずっと惑星だったのにいきなり矮惑星とかさ!」
「ですよね。はるかもそう思いますよね」

せつなはふぅ、とため息をついた。
「太陽から離れてるから、認めてもらえないんでしょうか………」
その尋常でない落ち込みように、はるかは心配そうに伏せられた彼女の顔をのぞきこむ。
「…………やっぱり、気にしてるの?」
最初ニュースで報道されたとき、せつなはただ「研究熱心ですね」と軽く笑っただけだった。
だが、やはり内心は気が気でなかったのだろうか。

「別に………」


せつなは、ただ、紺色に染まる空をぼおっと眺めた。




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