Outside

□『好き』は本能
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街中どこを歩いても、自分達の歌声ばかり。
そして、どの店中にも必ずグッズ。
ここまで浸透していると、逆に宗教じみていて気持ち悪く感じる。
「僕はプリンセスのために歌ってるのにな」
夜天は一人ごちた。





息抜きぐらいしたい!!

仕事は多いわ、星野はあの月野うさぎを庇うわ、自分達と対立したセーラー戦士達の態度は気にくわないわで、もともと気の短い夜天のストレスは頂点に達していた。
もちろん大気には止められたが、もちろん脱走した。
彼にもストレスは溜まっているだろうけど、彼の場合は気が長く冷静なので平気なのだろう。


まずどこへ行こうか。
変装をしながら、夜天はふらふらと歩く。

そして何気無しに足を踏み入れたのは、存在をアピールするタワーが目印の十番商店街。
この辺りは、あの太陽系戦士達が多く住むらしい。
彼女らをスリーライツの中でも一番毛嫌いしている夜天、自分から近づくことはまずない、そう思っていたのだが。
「僕、電車乗れないんだよね」






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