企画

□拍手ログ
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「絶対だ」
「違う」
「間違いない」
「間違ってる」

蛭魔の言うことは正しすぎて反抗したくなる。
全てを理解出来ているわけじゃないんだと思わせたい。
それなのに自信満々な彼は一言も譲らない。

「じゃあ違うって証拠でもみせてみろ」
「じゃあ違ってないって証拠みせてよ」

そう言うと出てきた悪魔手帳。恐くなって不満げな目で蛭魔を見ると口の端を吊り上げていつものように笑う。
いつも言い負けるのは私。この人に口で勝てるやつなんているのだろうか。
いずれ私がそうなれる日がくるのだろうか。
でも、
言い負ける蛭魔なんて想像もつかないから、そんな思いは叶わなくてもいい。
だってこの関係、嫌といえば嘘になるから。








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