04*09

□Water likes poison.
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なあ、颯斗。俺さ。お前が好きなんだ。
お前が目の前で笑ってると理性がさ、ブッコわれんだ。そして、お前が啼いてっと本能がさブッコわれんだ。

今日はやたら運が悪かった。
朝っぱらから扉に頭ぶつけるし、ムシャクシャするからその扉蹴ったらノブ外れて生活指導の小野寺に怒られるし、そんで遅刻したら、やっぱり小野寺に怒られるし、またイラッてきたから放課後に適当に拳振るったら、なぜか目の前にいた小野寺の後頭部にヒットして結局怒られた。だけど、そんなんいつものことだ。って感じで流したんだ。どうせ明日になりゃ、この出来事全て誉とかに言って笑い話とかにして面白おかしく語ってるくらいなんだろうな。って思ってた。だけど、そんなこと出来なかった。
 10分くらい前に「仕事すっか。」と思って生徒会室に入って夜久と翼が一番に目に入ったけど、普通なら「遅いご到着ですね?」とか怒りながら立っているような颯斗がいなかった。だから俺は聞いた。
「颯斗は?」
そしたら翼が「先生に呼ばれて行っちゃったぬーん。そらそらが呼ばれるなんて今日は雪だぬーん…。」
とか言いやがって、それに続くように夜久が「そうなんです。たしか…3年の生活指導の小野寺先生が結構前…30分くらい前に連れて行っちゃったんですけど…。いませんでした?どこに行っちゃったんだろうな。颯斗君。大丈夫かな?今日は冷えるのに…」
と最後はほぼ独白よろしく言ってきた。廊下には通ってきた道にはいなかったことを記憶してる俺は少しだけ不安になった。
 あたりはすでに暗くなっていて春なのにつめたい風が入ってくる。こんな時間に外に出るわけもねえな。って思って俺は「少し校内まわって探してくる。」といって行こうとした。そしたら翼と夜久が「俺も(私も)行くぞー(行きます!!)」って言ってくれたことに俺は感謝した。
「じゃあ翼は1階、夜久は2階、俺は3階を探そう。丁度今、6時だから6時30分になったらここに集合な」
「ぬいぬいさー」
「はい」
 そして俺らは颯斗を探すために30分間、全神経を集中させた。が、いなかった。
「会長、電話もつながらないし、2階もいませんでした。」「ぬいぬいー。1階もいないし、そらそら、部屋にも戻ってないー。」「3階もいねえ。一体どこ行っちまったんだ…颯斗…。!」
途方にくれた俺はスッと窓の外に視線を移した瞬間に目に入った現状に俺は目を疑った。
「嘘だろ…?なんだよ…アレ…?」



なんでしょうね?
実はその次決まってない。
ま、気長に。待っててくださいね。
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