04*09

□停電中。
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突然ですが。
俺、不知火一樹の部屋のライフラインが途切れました。
風呂に入っていた途中、いきなりブツって音がして、切れました。
驚いて状況確認に外へ飛び出そうとしたが、俺服着てねえじゃん。と思いとどまり、服を探し着用してから状況確認へと今度こそ外へ飛び出しました。そしたら、周りの連中はみんなそうだったようで、俺だけじゃないんだな。と安心半面、風呂途中で俺、どうするんだ。と不安の冷や汗ダァラダラ。とりあえず、生きてる部屋はあるかと知り合いに携帯で一斉送信を試みた。一応は繫がった。が。
「誉、翼、神楽坂、天文科3人…水嶋先生」
送信した7人全員が同じ状況下にあるらしく。そろそろ、俺の手段も策尽きで…。
「うーむむむ。あと送ってないのは…」
そして思い出す。俺の最愛、颯斗のことを。よし。と思い俺は電話を掛ける。颯斗はメールにすると全く気付いてくれないからだ。この時代の人間には珍しいくらいに携帯を使わない。メールにすると帰ってきたとしても常に二つ返事。
「はい。」か
「分かりました。」か
「会長。仕事をしてください。」
だけだ。
我が恋人ながら恐ろしい。
「…」
さすがにコール音がしないのは、俺の携帯の故障なのか。ついに電波まで絶たれたか。
こうなれば…
「直で向かうしかないな。」
そうと決まれば有言実行!!
さっそく颯斗の部屋へ向かおうと小走りで廊下を走っていたが、もし、颯斗の部屋が生きていたら風呂へ入りたいな。と思い立ったため、急いで自分の部屋へバックする。
「これで準備よし。」
自分の服一式を持っていく。

1分間走り続け、颯斗の部屋へ到着する。
何回かノックをしてみる。
「コンコン」
出ない。もう少し大きい音で長くやるか。
「コンコンコンコンコンコン」
出ない。うーむ。寝てるのだろうか。
確かに今日は早々と生徒会資料を全て終わらせたから、颯斗に今日暇かーと聞いたら、「僕をそろそろ寝かせてはくれませんか?死にそうです。」と言ってにこやかに断られてしまった。じゃあ、もしかしてー…
もう一回やって出なかったら諦めよう。
と思い、ノックをするため手を用意しー…
「コン」
なるはずだった音は空振りした。
「スカッ」
「会長…?」
そこには待ち望んだ颯斗の姿があった。
扉を控えめに開け顔だけを出している。
「颯斗ー!!!!」
俺がいきおいよく颯斗に飛び込もうと半開きになっているとびらに手を掛けた。
「わぁ!!!!だっ駄目です!!!まだ、!!」
なぜか颯斗は俺を入れてくれなかった。
扉を閉める勢いで俺の侵入を拒む。
「なんだぁ、颯斗ー。恋人の俺に見られたくないものでもあんのか〜、嫌らしいやつだな〜、なんだ!!隠さず見せろ!!」
「だから、駄目です!!!」
お、以外に強情。だけど…
知ってるか?颯斗よ。お前、力めっちゃ弱ぇんだよ。
少し力を抜いて息を整え、気を休める。
そして、一気に押す!!!
「わわわ!!!」
「…。」
颯斗は決して部屋に見られたくないものを置いていたわけではなかった。
実際颯斗の部屋は滅茶苦茶綺麗で、いつもと変わらない清楚な部屋だった。
だが、なぜこうも颯斗が俺を入れるのを拒んだか。それは…
「全裸だったのな…」
秘部には一応のタオルは巻いてはいるが、あとはもうOPEN
(俺以外のやつらが来たらどうするつもりだったんだ)
そう思いながら壁に寄り掛かって赤面する顔を抑えてる颯斗に言う。
「颯斗。見てしまったもんは見てしまった。とりあえず、中へ入れてくれ。」
「…はい。」
そうして、俺は中へ入った。
颯斗もどうやら風呂の途中だったようで。
「ノックの音がかすかに聞こえたんで…、」
だそうで。
「お前なぁ、俺以外のやつだったらどうするつもりだ。お前可愛いんだから、すぐに押し倒されるに決まってるだろ!!第一颯斗は力がないんだから、抵抗なんて出来っこねえんだ。それなのに、全く。」
ちなみに今俺が話している場所は風呂場。
颯斗の部屋はなぜかライフラインが生きていて、颯斗はカーテン越しで話をしながら湯に浸かっている。
「ああ、それは大丈夫ですよ。会長だという自身がありましたから。」
「なんだ?愛のパワーか?」
「そんなんじゃありません。ただ、ノック音的に会長しかありえなかったので…」
「…。」
俺の認識は一体何なんだ。
「そういえば、会長。何故ここに?」
「あ、ああ。」
肝心の理由を話してなかったことに俺は今更気付く。それから俺は颯斗に俺がここに来た理由を話した。
「おや…では、僕そろそろあがりましょうか?」
「いや、急ぎじゃねえからいいんだ!いずれ入れれば。」
「いずれって…」
「あ、だったらさ。颯斗、一緒に入ろうぜ」
「…会長、頭打ちましたか?」
「いや?」
「では…僕等は一体何歳だと思っているんです?」
「え…、お前。別に大丈夫だって。」
「何を根拠に言ってるんです?」
「だって、よく新婚は一緒に風呂はいるだろ」
「誰と誰が新婚ですか」
「俺と颯斗。」
「嫌です。とにかく待ってください。今出ます。」
そう言ってザバっと水の音がする。
そうやら本気で出るようだ。
「お、おい、いいよ。まだ入ってて。」
「いえ…大分入っていたんで、もう大丈夫です。」
そして俺の前を通り過ぎようとして止まる。
颯斗はなぜかは知らないが男同士(恋人同士)でも絶対に自分の秘部を出さない。
俺はもう何の恥じらいもなく全裸である。勿論秘部も丸見えである。
そして俺が入ろうと綺麗に掃除されたユニットに足をかける。
後ろを見るとようやく颯斗はタオルをはずしたようで足元に落ちている。そのかわり長いバスタオルで、その細い肢体を包んでいた。
そんな姿に俺の欲は、理性は、崩壊した。
一気に颯斗の腕を掴み、自分の下に引っ張り、その細い肢体をユニットへ投げ出すように入れさせる。
「ちょっ!!何するんですか!?」
「いいから!な!」
そうやって颯斗の抵抗も無きものとしてから俺は半分足を投げ出している体制の颯斗を後ろから抱いてみる。それから、その真っ赤な、もう固くなっている乳首を指の腹でつまむ。
「やっ!!ん、あぁん!」
フルフルと俺が触るたびに震える颯斗の双球を俺は鷲掴みする。
「ひぅ!!いっ、あ、やぁん!」
「可愛い啼き声だな、な?このまま俺におぼれろよ。颯斗。」
そう言って、俺は颯斗の中に侵入を試みる。
とりあえず慣らすため、指を適当なところで挿れて中を引っ掻き回す。
「あっ」「あっ」と小さい声で喘ぐ颯斗の肩を片手で抱き、もう片方の手でトロトロになっている中を更に慣らす。
「ンッ…あん」
そろそろかな。と俺のカンが脳を刺激するのに俺は覚悟(そんな大層なものでもないが)を決め、颯斗の、散々慣らしておいた中に俺自身を挿れる。
「ひやああ!!あぅん!!ンーーー!!」
突然の痛みに驚いたのだろう颯斗は声をあげ啼き叫んでいる。
「もっと…もっと、颯斗…」
そう思った瞬間に俺自身が颯斗の中で弾けた。颯斗の尻と、俺のまだ完全に入りきってない陰部から俺の白濁した体液が伝う。
一旦、俺自身を颯斗から抜く。
ぴゅくぴゅくと颯斗の双球が痙攣するように震えていた。
俺の腕にうずくまっている颯斗はだらんとしているから、どうやら気を失ってるようだ。


「こんな風な停電なら、明日もあってくれたってかまわねえんだがなー。」

とつぶやきながら俺はもう少しだけ颯斗の綺麗な身体を弄ぶのだった。

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