10*09

□いい病、いい薬
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少し涼しい空気が頬を掠める。
朝から少し気だるさを身体が感じていたためか少しフラフラする。
 今は昼休み。フラフラ壁伝いに歩いている僕の耳に届く沢山の声は授業のと気の真剣さは今はなく、明るくふざけているに近い。
フッと、扉が偶然開いている教室に倒れかかりそうになる。
「危ない。」そう脳が危険をすばやく察知して身体を止めようと手を出そうとするが、自分の身体が倒れる方が早かった。
「あ…。」
まずい。倒れる。と思って僕は思わず目を瞑る。どうせ倒れたら痛いのだろうな。と思いながらも抵抗なんて出来るはずもなくするはずもなく倒れた。
 

倒れた、はずだった。
「おっと。危ない。大丈夫か?青空。」
「え…?」
ぼおっとする頭で声の判別をするが無理があったらしくすぐフラッとする。
「危険だな…。顔色が悪い。保健室に行こう。」
その瞬間僕をささえていた身体が少し僕から離れ、そしてすぐに僕にくっつく。
「ふわっ…」
その人はいきなり軽々しく僕を持ち上げ、おでこに顔を近づける。
「熱、酷いな。馬鹿。むりしたんだろう。」
そこでようやくその人が誰かわかった。
「星…月…先生…?」
「お、ようやくわかったな。よし、じゃあ無理した罰だ。」

「ちゅッ」

嫌らしいリップ音がこだまする中僕は気を失って、先生は僕をお姫様抱っこのまま抱えて保健室へと急いだのだった。



甘いのかすらわからない。
orz・・・

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