10*09

□大好きだ。
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誰もいないはずの音楽室に入った。
普段はこんなところに入らないから、なんとなく新鮮な気分だった。
なんとなく頬が緩まってしまりがなくなる。
ふわんと広がる花の香りに酔わされそうになる。
「先生。」
誰もいないはずだと思っていた。
だから尚更、俺は驚く。
「青空…」
あの異常な花の香りは青空から出ているものだったのか。と思うと納得できる。
男でも香水をつけるやつもいるし、俺だって時々つけることがある。だが、青空の場合、香水なんてつけるタイプでないし、これは俺が青空と付き合った後に知ることになった話だが、以外にこの香りは青空の体臭なのである。初めて抱いたときにフワアと香る花の匂いに耐え兼ねて俺が「香水をつけてるか?」と聞いたらキョトンとした様子で、「いいえ。」と言うから、あまりの可愛さにもっと強く抱きしめたのは、そう古くない記憶。
まあ、それは置いておいて。

「青空は何でここにいるんだ?」
「あ、その…ピアノの…練習に…」
「そうか。ここは一応防音が凄いからな」
「ええ、窓もないから、音が出ないので…」
青空がピアノ椅子に腰掛け微笑するのに、俺はといえば、またその色香に酔わされそうになっていた。
「青空…、」
「はい?」
少し首を傾げたがためサラッと滑り落ちた桃色の髪が揺れるのを見て俺の欲は、理性は、音を立てて崩壊した。
「青…、いや、颯斗。やりたくなった。やらせて。」
「え…せん、せ…?」
そこからは早かった。
扉を閉め、鍵を掛け、そう力のない青空を椅子から降ろして、そのまま押し倒す。
郁じゃないけど慣れたものだ。昔は、誰かを押し倒して犯したいなんて思ったこともなかった。本当に青空だけなのだ。
「え、センセ…駄目ですよ、だってここ…ん」
颯斗がお決まりのセリフを言おうとするから俺は言われる前に口をふさいだ。
「せっ…ふぁ…うんん」
「颯斗…名前、呼べよ…」
「琥…太…ろさ、ふぁ!!」
制服のズボン越しに颯斗の陰部を触るのを敏感に感じ取ったらしく腰を振る。気が付いたら颯斗の頬に生理的な涙が伝っていた。
そんな赤い頬に、わざとリップ音を響かせキスをする。その間にも、俺の手は厭らしく颯斗の服を脱がしていく。
「手始めに…、そういえば2日ぶりか?」
「うっく、8日ぶりです。」
間違いを啼きながら訂正する颯斗にちょっと御仕置したくなる。
「そうか…痛くしないから、大丈夫だぞ。」
そう言いながらも俺は颯斗の真っ赤で小さい可愛い装飾にキスをしてから軽く甘噛みする。
「ひぅ!!や、うあん」
「可愛いな…もう立ってる…」
そうやって言ってからクニクニと曲げたりして触ると颯斗がはひゅはひゅと肩で息をする。そんな様子を見るだけで俺の陰部が熱を持つ。そろそろ下にいくか、と思ってずらしていたズボンを一気に下げる。
「あ、せん、せ、あ!!」
汗ばむ手で俺の頬を触るから、その細く長い指を口に含んでみる。
頑張って俺の舌から逃げようと俺の口内を蹂躙する。その間に下げたズボンから見えている颯斗の可愛らしい双球を少し強い力で鷲掴みしてみる。
「ひやぁん!!!」
とイキナリの衝撃に驚いたようで、勢いよく飛び跳ねた。可愛い。と思いながら、俺はその双球を手中に収め、先端を指の腹でツツー、となぞるように触る。
「いうん!ん、ああん、やあん」
クリクリと触るのにすら、こんなに腰を揺らせて、喘ぐのに俺はいい気になり、一気にそれらを口に含む。
ぴちゅぴちゅと音を立てながら嘗めあげて舌で先端を触ってみる。
「んああん、あ、はあん!!」
身をよじって抵抗する颯斗の腰をやや強引に立てて、起こす。
「ぷはっ」
双球を嘗めていたのを止めて、颯斗が好きな部分に突入する。
陰部を抉る様に開き、指を1本、2本と挿入する。
「やあ、ああん!!」
第二間接が入りきったところに、異常に絡みつくところがある。その絡みついた蜜は俺の指をしきりに犯し、踊らす。
くるくる回すように、蜜を絡めるように、廻す。
「ん、ああん、やあ琥太郎さ…やあ!」
「何がやなんだ?颯斗。ここ、好きだろ…」
「あううん!!んあ!!」
くるくる廻すたびに颯斗の全てがほてっているのを感じる。
「まだ…イくには早すぎる…」
そろそろか、と思いながら俺のはいてるズボンを脱ぐ。
「もう…俺は…我慢できない…、いいよな?もう…俺はお前が欲しいよ、颯斗…」
「え…、やっやあ、こたろ、さんの…大きいのいれりゅ…の…?」
「そうだ。もう、欲しくてたまらないよ、颯斗」
「いたいの…ぃやぁ…やあ…」
フルフルと首を振る姿はまるで子犬のようで。可愛くてついつい頬が緩む。
啼いている颯斗に優しくキスをしてから俺は
「痛くないよ。大丈夫。」
って言って、颯斗の先ほど広げた穴に俺を差し込む。
「いやあ、ああん!!ふぁああ!!」
きぅ…と締まっていく刺激に俺のそれは興奮しっぱなし。
「いい、いいぞ…颯斗…もっと、もっと、締めて…」
「んー!!あ、ああんー!!!」
「颯斗…颯斗…、」


もっと。
と思うたびに、
俺は少しずつ颯斗と繫がってー…

欲を同時に放った。




白濁だけが俺の目の前に広がって、
一瞬意識が飛ぶかと思った。
颯斗と久々にやったからか、なんとなく今までの欲求不満だった身体が潤った感じがする。


今はもうグッタリしている颯斗をしっかり抱きしめてからキスをする。
「大好きだ。颯斗…。」


と愛を告げてから俺も颯斗と同じように意識を飛ばした。

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