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□アルビノ
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それは白い白い堕天使のように。
俺のところへ落ちてきた。否、堕ちた。
驚いた。
真っ白だった。
白化変種が人間に出るはずがないと分かっていても。それは真っ白な天使のような綺麗な【人間】だった。
そして、その人間と俺はただでさえ立場上まずい関係に位置していて、まず性別的にも色々と壁がありながらも。
恋を、した。
恋に、堕ちた。
堕ちてしまった。

深く深く深く。

堕ちた。


「颯斗。」
俺はアルビノである、堕天使に声をかける。
「どうしました?」
微笑む堕天使は俺の声に振り向く。
微笑んでいる口元と目はとても美しい、時に人を狂わす、鮮やかな桃色をしていた。
「颯斗…、俺は、お前が好きだ。」
「はい。」
「だから…、」
俺としては、羽のもげた堕天使の華奢な身体を抱いたつもりだった。
だけれど、現実は結構違うこととなっていた。なぜなら…
「せ、ん、せ?」
状況が飲み込めてないのだろう颯斗はキョトンとしながら自分の唇に細く長く白い指を触れさせる。つぅ、と引く銀色の俺との繫がりを見て、少しだけ目に純水を溜める。
本当は、学校ではしないから。という約束で俺達は俺達の今の関係を築いてきた。
そうしないと嫌だ、と颯斗が言ったことが始まりである。なんで?と俺が聞くと颯斗は、俺の露になっている胸に手を当てて、「そうしないと…優しさに心を埋め尽くされてしまうから…怖いんです。今と、前の、境目が僕を怒ってるようで…。」と震える声で伝えてきた。そんな颯斗を俺はひしと抱きしめてから唇を重ねた。そんな風に思う、この哀れなアルビノの堕天使と俺はずっと一緒にいたいが故に、俺はその約束を守った。
だけど、だけど。
我慢できなかった。
5時限目の途中くらいに、自力で保健室まで辿り着いた颯斗は青い顔をして微笑んだ。
「会って…あの、人、と会ってしまい、ました…」
と言って本物の堕天使よろしく崩れ落ちた。
慌てて俺が駆け寄ると、崩れ落ちた堕天使は濡れた頬を床につけ眠っていた。
そんな、堕天使を俺はベッドまで運び、目が覚めるまで傍に付いていた。

そして、目覚めた堕天使はごめんなさい。と謝った。それから、もう大丈夫です。と言って教室に戻ろうとした時に俺が我慢ならず呼んだ。それからは、簡単に言うと約束を破りに破りまくった。

「な…ん、で…?」

連続5回目程のキスを受け、肩で息をしていた颯斗は啼き濡れた頬に、まだ純水を落とし聞いてきた。
「なん、で…、せん、せぃ…」
「悪い…。だが許してくれ。」
そう言って俺は颯斗をゆっくり押し倒した。
何も分かっていない、分からせてもらえない颯斗はフルフル首を振る。
「駄目、です…、誰か…来、ます…」
「鍵は閉めている。」
「や、っ約束…、」
「颯斗。優しさで埋め尽くされて怖いから、俺と学校でキスするのが嫌だと言ったろう。だけど、それは普通の人間には当たり前の優しさなんだ。お前が、一番これを望まないといけない颯斗が、我慢してどうする?いいんだ。いいんだ。颯斗は…、望んでいいんだ。」
そう言うと颯斗はより頬を純水で濡らす。
こういう顔をする時、颯斗の心の大半を埋めているのは【不安】だ。
だから俺はそんな堕ちに堕ちた堕天使を救出すべく傍にいる。

「颯、斗。ごめん。ごめんな。だけど、止まれそうにない。」
「っ!」
スルスルと音を立て颯斗の身体から離れていくシャツの中を左手が遊ぶ。
シンメトリーにある可愛らしい颯斗の可愛らしい乳首を揉むように触る。
「ん、はぁ…ん!」
強弱をつけながら揉むと颯斗は甘い声で啼く。どんなに嫌だと言おうが身体は正直なものなのである。
ススス、と下に移動すると敏感に感じ取った颯斗の身体が揺れる。見ると白い肌に玉のような汗を浮かべている。羞恥が熱を持ち身体に伝わったのかと頭の片隅でボンヤリと思いながら俺は颯斗のズボンを下着ごと引き摺り下ろす。
「ひやッ!!」
外気に曝された颯斗の双球が震える。
そんな可愛らしい双球を手に乗せて口に含める。少しだけ意地悪するように颯斗身体を手で押さえつけ吸ってみる。
「い、や、んあん!」
きゅうっと目を瞑り、喘ぐ颯斗を見て俺は少しだけ舌を挿れてみる。
移動する舌の感覚が諸に伝わったのかビクンと颯斗の身体が、腰が揺れる。
舌をできるだけ延ばして楽園に在る密に絡める。
少しだけだが舌に苦味を感じる。
今回は肌が敏感らしい。
だったら、手っ取り早く気絶させてしまおうかと嫌な考えが頭をよぎる。
その考えに従うように俺は颯斗の陰部に自分のそれを外気に曝せ、ローションも使わずそのまま突っ込む。
「いやああーーーーーー!!!!!いたぁいい!!いやぁ、やあーーーー!!!」
尋常じゃないほどの痛みが身体の中を駆け巡っているだろう颯斗は一気に意識を飛ばしてしまった。
「悪いな。颯斗。」
そう言って俺は颯斗であり、唯一無二の俺のアルビノの恋人の頭に手を置く。


アルビノ。
白く、白く、白いもの。
人間にいるとしたら、俺は颯斗を、この救われない堕天使であることを自信を持って伝えるだろう。

颯斗は白くて。白すぎて。
だから、黒く汚してしまいたい気分と衝動に駆られてしまうのだろうと思う。
だけど、守ってやりたい。
俺の優しく、美しく、白い堕天使をー…






凛様フリリク。
堕天使+白いけい。
ときた時にはどうしようかと…。
どうでしょう?ご要望にそえたでしょうか?

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