続く系

□分裂ドロロン!!
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分裂したらどうなるんだと天羽を沖宙吊り状態にさせてから不知火が聞いたところ、どうやらそれは変態趣味をばら撒くとか、いきなり服を脱ぎだすとかいうのではないらしい。
天羽曰く「ぬぬぅ…そらそらの身体が分裂しただろぉ…そんで元のそらそらの性格も分裂する仕組みになっててぇ…だから、その分裂した性格のうち1つが分裂した身体に。もう一つが、もう片方の身体にわかれる仕組みになってるのだぁ。」だそうだ。
上手く説明しなおすと、今、青空の身体は2つに分裂している。それはどちらも人型だが、1つは通常の青空と同じくらいの身長なのだが、もう1つが無茶苦茶小さくなっている。まるで子供のようだ。
顔も幼くなっていて外見年齢的に言えば中学校せいぜい2年生程度で、頑張れば小学6年生に見える感じである。と、まあ、そんな風に分裂しているのである。とりあえず通常型をAとし小さいのをBとして考えると手取り早い。まず青空の性格(一塊)がある。その性格がこのA,Bと同じように2つに分裂する。その分裂したものをそれぞれE,Fと呼ぶとする。そしたら、身体であるAにEが入り、BにFが入ること同意なのだそうだ。
「おい…翼、それは…。颯斗は二重人格みたいな感じなんだろ。今の状況からして。だったら、見た目的にこの通常サイズは…生徒会のときのヤツ(つまりは腹黒い)それだけだったら…」
「ぬ!まっまずいぞ、ぬいぬい…。このミニマムそらそらがいるからこそ途中で止めてくれているというのに!それがなくなったら!!」
「…お前ら…保健室には来るなよ…」
「星月先生!!!!」
「ん…」
「う…」
「「「!」」」
(起きたぞ、ぬいぬい…)
(起きちゃったよ…翼…)
(起きた…な)
通常;「う…痛い…」
ミニ;「…ッ」
「だっ大丈夫か…颯斗ぉ…?」
「そっそらそらぁ…?」
通常;「翼…君…?会長…?あれ?特に何もなってないですね。僕…どうしたんで…ッ」
ミニ;「…ッ!」
通常;「会長…これは…」
不;「あー…?待て。颯斗。お前今…何もないって…?」
通常;「ええ。別に、何も。ああ。なにか心の奥底にあった鬱陶しいものがなくなった感じですかね?スッキリしました。」
(おい…翼…どうなってんだ?特に異変ねえぞ。)
(知らないぞーぬいぬい…。だって本当は変わるはずないんだぞー…)
「ふん。青空(通常)に何もないならこの小さいのはなんだ?」
「そうだな…。颯斗だけど…。」
「というか状況説明の方をお願いしたいのですが…」
「えっとねー…」
そうして俺ら(最初は翼が言っていたが理解不能になったが故、途中詳細を入れるようになった。)が説明すると颯斗は納得したように「ふむ」と言ってつまりこういうことですね。と自分なりの解釈をした。
「僕が分裂して、僕と…小さい子になり、そしてその中に元の性格がランダム分割され僕等二人の中に入ったと。」
「あ。ああ。そうそう。」
「じゃあ…結構、まずいかもしれません…」
「へ?」
「もしこれが僕の分割だとすると…今の僕にないものが彼に直接でいくことになる。そうなると…今、僕にないものは…」
「ないものは…?」
そう青空が不穏な雰囲気をばら撒くのに俺は、その青空がないという感情は何かを考えた。一体何がまずいのだろう…そう考えてるうちに視線が左にいってたみたいで、視界にミニ青空に近寄って触ろうとしてる天羽が見えた。
(ん?ミニマム、震えてないか…?)
「彼はきっと、あの頃の記憶しか残ってない…。だとすると…ッ!」
そう意味部下に言う青空も視線を左にしてミニマムを視界に入れて息を呑んだ。
「駄目です!!!!翼君!!!!!今彼に触ったら!」
遅かった。本当にギリギリのところで天羽が触ってしまった。すると…
「あ…ああ…あ、いや…いあ…僕、何もしません!!!!言うこと聞きます!!!!!だからだから叩かないでぇ…いやいやいやいやー!!!!!」
と叫び啼きながら天羽を拒絶した。
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