続く系

□Welcome to 喫茶店ver.生徒会!!
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[CP];05*09

「青…空君…なんだよ…ね?」
「う…は…ハぃ…」
控えめに言う彼はいつもの紳士的さが欠けていて、(まあ当たり前だけど)おどおどととて挙動不審でこちらの理性をだんだんと壊していく。彼の場合こういう…色気というかなんというかを無意識でばら撒くから少しだけ…いや、かなり不安になる。いずれ襲われてしまうのでは?(それこそ一樹なんてイッキに押し倒しそうだ。)少なくとも僕としてはそんな風な仕打ちを僕意外に彼に打とう物ならばソイツを放課後呼び出して弓道の矢を血に染めようともボコボコにするのだが。
というか彼に触れた段階でその下種な手を払いのけて彼の唇を奪いたい。そして、僕は彼に言いたい。君のことが好きだったと。
 そんな僕が愛した彼と僕があったのは一樹が彼を生徒会副会長として生徒会室に連れて来てから約3日が経過した時だった。「紹介したいやつがいる」と言われて、会った時の彼は今よりまだ少しだけ背が低くて、肉付きはその時のほうが幾分(痩せてる事には変わりはないのだが)肉付きは良かったと思う。だけど彼に対しての僕が抱いた第一印象はそんな痩せてるとかいった身体のことじゃなくて、神経質そうだとか言う性格とかじゃなくて…綺麗だなと本気で思った。今までにも「綺麗だな。」と思ったことはあったけど、それは対人でなかった。対人だったとしても女性に対して抱いた感情だった。けれど、男性に抱いた。それも、一学年下のまだ幼さを残しているような可愛らしい瞳を持っているような男の子に。それが僕にとって一番信じがたいことで。内心驚いていたけれど、心のどこかで納得していた。「ああ。僕は彼に会う運命にあって、そして僕は彼に、綺麗で美しい彼に見惚れるんだ。」と。
そう考えながら「よろしく。」と握手した僕は今までにないくらいいい顔で笑っていた。と後で一樹に言われて思わず「え…」と驚いてしまった。
そんなに顔に出ていたものなのか。と思った。と同時にもしかして一樹にばれたかな?と心配になった。結局一樹に翌日、「お前もしかして颯斗が好きなんじゃねえか?」といわれたけれど。
そんなことは置いておいて…
確かに僕は彼が一回でもいいからその麗しい肢体に女性の(ピンクとかフリル大量)服を着せたいな。とは思ったし、それを着た彼はきっと普通の女性より美しいと思ったけれど。思ったけれど。だけどまあ。こんな形で実現するとは思っても見なかった。
一応、一樹からはメイド・執事カフェだって聞いてはいた。だから、彼が着るのは執事が着用するような燕尾服なんだろう。ああ、さぞかし似合うだろうな。あの長身に、元より敬語であるし背筋だって伸びていて、絶対似合うだろうな。と思って。…確かに、メイド服を着てくれたらやっぱり似合うんだろうな。一度も思わなかったかと聞かれたのなら否定は出来ない(寧ろ何度そう思ったか数えられないほどに思った)だから今回はすごくツイてはいるのだが。だけど、彼がこう表に出るたびに、こうも半端ない色気を出すとなれば危険だ。どうしよう。ずっと一日中警護してあげたい(ソレはもう世の中の全て、森羅万象allから)けど、僕は一応弓道部の【ほっと一息、弓道部】(おにぎり屋)の担当をしないといけないのだし。ああ、心配だ。
…といか、僕。その前にこの、僕にとって都合が良かったりよくなかったりする状況の確認をしないと。
「青空君は…なんで執事じゃないの?」
そう聞くと僕の愛しい人は目に一杯涙を溜め顔を真っ赤にして
「おっお帰りなさい!!…ませ…ご主…ご主人…様…ぁ…」
全く質問を無視したお決まりのWelcome宣言。ああ、ここが人の多いところでなければ。襲えるのに。
「うん。ただいま。…で?青空君はなんでこんな格好をしてるのかな?」
「あの…の…その…ジャンケンに負けて…水嶋先生に…着せられて…うっ…うぅ…」
ああ、涙をはらはら落としてる今、僕の目の前にいるのは女神ですか?
「そうなんだ…。とりあえず…そうだね。青空君、似合ってる。本当に可愛いよ。」
「!!」
僕のそんな正直な感想は彼をもっと真っ赤にさせて…。そんな様子に僕の理性が爆発して…−
「ちゅ」
「!!!!」
つい涙で濡れた頬をかじるようにして食べた。
「うん。美味しかった。ありがとう。僕が注文したのは以上だよ。ありがとう」
と言ってもう一回頬に、まるで甘い甘い果実を食べるようにしてキスをした。
「ひゃ!せんっ!ご主人様ぁ…」
本当に可愛いね。君は。本当にこんな人気の多いとこじゃなければ押し倒せるのにな。

「じゃ、ありがとう。後半、僕のトコに遊びにきてね?」
「おおせのままに…」
なんか違う気がするけど彼なりの配慮なのかな?だとしたら僕は幸せ者だな。と僕は思った。








「あ。」
「部長…。どうも。」
「うん、なかなか美味しかったよ?いってらっしゃい、宮地君」
「わかりました。」

本当に美味しかったです。


 
 


※今回、誉君、半分変態気味でしたね。
 ごめんなさい。お詫びします。
 
 次回CPはもうおわかりですよね?
 11*09です。では、次話でお会いしましょう
         
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