替え歌

□桔梗覚醒ホンノウジ
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嘆キノ壁ハ 積ミ上ゲラレテ
愚カナ魔王 奉ラレル
乱世は毒杯 殺戮の苦しみを
飲み干す術を誰が授けよう
泰平に咲くと云う桔梗の花
散り逝くばかり止まらない

この双つの眸に宿った
闇と光 その何方で
私は世を
見つめるべきなのだろう
渇き切った瓦礫の街
破壊、滅亡繰り返して
意味など無い事ばかり
溢れてゆく
炎のごとき苦痛
抱く心 鎮めては
暗渠へと堕ちて逝く身体

魔王の天下 神を踏みにじり
天下布武の夢は何を産む
掌喰い込む爪 魔王の下
不信感が燃え上がる
例え反逆者として名を残しても
泰平のため私は道を行く

魔王がいる本能寺は
焼かれ爛れ抜け殻だけ
魔王の魂は
何処へ行ったのだろう
冷たい風 吹いて触れて
天王山で刃交え
新たに辿るべき地図
ここに刻む
確かに見えた未来
猿手に託された
満開の桔梗咲かせよ

この志 誰かが継ぐなら
渇く身体も息も惜しまない
魔王を討ったこの手の中
安らぎだけが脹らんで
ああ玉砕と美しく散りゆくならば
戦国の先には泰平がある

嘆キノ壁ハ 突キ崩サレテ
愚カナ猿ガ 天下ヲ統ベル

乱世は毒杯 殺戮の哀しみを
飲み干す術を誰が授けよう
泰平に咲くと云う桔梗の花
少しづつ芽を出して
掲げる祝杯 反逆者となっても
民が笑えるならそれでいい
閉じられた瞳 孤高の花
大罪だけが記憶され

日ノ本の民を幸せにしてくれたまえ
罪と罰を生む時代(とき)に私は居る


→あとがきというなの反省
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