替え歌

□死せる英雄達の戦いで赤壁の戦い
1ページ/2ページ

「死を招く小覇王を継ぐ者。あの者と戦ってなりません。」 
「何故だ、母上」
「貴方は孫呉と漢蜀を、同時に相手する道を選ぶというのですか」
「母上、死すべき者達がわしを待っているのだ。」
「待って孟徳!あの者は…」
「ハッ」
「孟徳……嗚呼……孟徳ー!」
「魏軍はわしに続けー!」 

【歴史は駈け廻る】

「風と波が煩わしいですね……」
「数でしか勝利出来ぬ腰抜け共め!」
「雑兵は、相手にせずとも良い。火計が成功すれば、奴等は……只の雑魚に過ぎん」
「周愉殿、敵の指揮官はどうやら……」
「猪突猛進しか知らぬ馬鹿のようですね」
「だな」
「呂蒙、お前の部隊は左、周泰、お前の部隊は右から廻れ、挟撃するぞ!」
「はっ!」
「御意」

魏の大軍が攻め来た
長江流れる赤壁
今はまだ弱い国 蜀
彼らは孫呉と手を結ぶ
されど多すぎる(おおすぎる)
兵力差(兵力差)
戦況は(士気は)
最悪だった

掌に書いた文字
必勝の策 火計
龍が風を吹かせて
炎は燃える・・・・・・
「かかったな、曹操め……この周公瑾、手加減はせぬぞ!覇王曹操が命運、この戦で断ち切ってくれる!」
「将軍閣下ー!/号令を閣下ー!」
「突撃ぃぃぃぃっ!!」

「殿!敵の火計です……!」 
「何!?」
「件(くだん)の蜀の軍師、諸葛亮の仕業ですぜ……!」
「馬鹿な、風を操るとは、あやつは何者だ……」
「漢王朝の血族、義兄弟に加えて伏龍! 劉備もこのままではいつか、殿を脅かすようになるやも知れませんぞ!」

典韋は黄蓋を迎えよ
曹仁は本陣の守備を
徐晃は敵陣へ供を
我等【覇道に連なる者】
皆生きてまた逢おうぞ!

『戦場は火の海だ。されど敵軍を怖れるな。覇道を戦わぬ者が歩むことなど決して出来ないのだから』
『孫呉の闘志 燃え上がる紅蓮の炎ごとし
戦うのだ 孫策達が残したこの国の為』

【遂に出逢し二匹の獣】
「奴が曹魏の……冷酷な覇王……この手で討つ!!」
「曹巨高が仔、曹孟徳。わしが相手になろう!」
「望むところだぁ!!」
「くっ……周愉、やはり只者ではない……!」
「ふんっ」
「はっ!」
「この男、強い……!」
「なぜこれ程の男が……」

奪い合う 時代の覇権 永遠なる調べよ
駈け廻る趨勢(すうせい) 生命(せい)は流星 刹那の煌(きらめき)
死せる者達が 駆け抜けた 三国の時代よ
屠(ほふ)り合う英雄 死して冥友(めいゆう) 去り逝く運命(さだめ)

「周愉……孫呉の軍師よお前は何故、孫呉の天下を求め戦っているのだ。」
「私は孫策に頼まれているのでな……それにお前のような者に天下は渡せぬ!笑わせるなぁ!!」
「はぁっ!!!」
「退け!孟徳!」
「か、夏侯惇!?…ちっ!」
「待て!」

「孟徳・・・行くぞ。」
「夏侯惇……孫呉よ……また……」 
「逃がすものか!許さんぞ……曹操!待て!!くそっ……」

→アトガキ
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ