長編夢小説
□其の六
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〜お留守番組〜
「何なんだあいつは。」
「右目の旦那もそう思う?」
「当たり前だ。普通追い出すだろう。」
「何か裏でもあんのかな〜。」
信用はできない
仕方ないからここにいるだけ
「佐助!それは蘭殿に失礼ではないか!」
「俺もそう思うぜ小十郎。蘭がいなかなゃ俺らは死んでたかもしんねぇんだ。」
「旦那たちは単純すぎるんだよ。」
「政宗様、ここは慎重にいくべきかと。」
「いや、そうとは限らないよ。」
テレビから視線を向けた竹中 半兵衛
「何故だ。」
「蘭は恐らくただの馬鹿でお人よしだよ。」
「は?」
「だってそうだろう。まだ会って間もない男9人を家に置いて出かけるか?」
半兵衛は軽蔑したように笑った(馬鹿にしたようにとも言う)
「くのいちって可能性だってなくない?」
「くのいちだったとしても一人で僕ら全員を丸腰で相手できないだろう。しかも、くのいちなら僕等の実力くらいわかってるはずだしね。」
「そこまで考えていたとは!竹中殿!お見事でござる!」
「君が単純すぎるんだよ。」