長編夢小説
□其の八
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「蘭ちゃん。」
鍋に入れる野菜を切ってたら佐助が台所に入って来た
何か元気ない。
やっぱしまだ怒ってんのかな?
「どうしたの?毒味?」
「いや、その・・・ごめん。」
「へ?」
急にどうしたのさ、いっつもおちゃらけてるからシリアスになると緊張する。
「手、叩いたし酷いこと言ってごめん。」
「別に平気だよ。気にしないで。」
前に謝られたときとは違う。
本気で謝ってる。
「それより佐助、夕飯作るの手伝ってよ!一人じゃ大変だから。」
「もちろん!何でも言って!」
「じゃあこの野菜切ってくれる?」
「うん。」
佐助に野菜を任せてあたしは出汁作り
「優しいね、蘭ちゃんは。」
「何か言った?」
「何でもない。」
「そっか。」
(この世界に、蘭ちゃんと一緒に、ずっといれればいいのに)