BL

□肌想い
1ページ/1ページ

「白石…キレイな肌してんね」

それは唐突に言われた一言。
一瞬全てが止まった錯覚に陥るほど訳が分からなかった。
キレイな肌…?
千歳はいったい何が言いたいんやろ。
「なんや…唐突に。」
「いや…着替えとるときに思ったけん。」
「千歳…熱…無いよな?なんや今日変態やで?」
そう言いながら千歳の額に手をあてる。
うん、至って平温や。
「変態って……ま、白石の前じゃそれもよか。あぁ、後な…」
熱の話をスルーされたんは腹立つ。
けど、その後の言葉に嫌な予感がひしひしとして怒るのを止めた。
その代わり言うたらアレやけど、後の言葉を聞きたないからその場を立ち去ろうとした。
まさか、その行動が裏目にでるなんて思わへんかったわ。
「白石。」
名前を呼ばれて後ろを振り返った、その時。
嫌な予感が的中してもうた。
「それ!!そんな風に後ろ向かんがよかよ。」
何時も通りに振り返っただけやのに、なんで今更すんなっちゅうねん。
「なんで?」
普通この返答があたりや。
しかし、今の場合この返答はアカンかった。
「白石…ジャージの下にシャツも着てなければ長袖も着てないけん、その〜…」
口籠もって中々言おうとしない千歳に催促するように聞き返す。
「その?」
千歳の眼が明後日の方を向き、たまにチラッと俺の方を確認するかのように見る。
何が言いたいか分からへん、て言うみたいに首を傾げると…
俺の首を指さされた。
「俺が付けたKissmark…丸見え」
それはそれは何てことを言うてるんや、て八倒したいのは山々やったけど。
それより恥ずかしさが勝っとった。
「!!!?」
「言うん遅くて悪か」
申し訳なさそうに謝る千歳が憎い。
「俺の肌キレイ言う前に先そっち言うやろ!!普通!!!」
これは突っ込まざるを得ない。
何せこのマークを付けられたんは今日の朝や。
なのにこのマークを堂々と皆の前に出しとった思うと身体中が真っ赤になる。
「そぎゃんこつ言われても……俺は見えとる方がよかけん…」
「何言うてんねん、自分。ウワー、メッチャはずいやん。」
もう蹲る他ない。
その場に崩れるみたいにしゃがんだら、千歳も同じくらいまでしゃがんできた。
「恥ずかしがるこつなかよ…俺ん肩も白石の噛み後見えとるけん。」
「なんや2人揃って変態やん。」
「白石となら変態でもよか。」
「……バカ」
その日俺は1人、悶々としながらテニスをした。
帰りには千歳を捕まえて、落とし前の一つや二つはつけぇ、って怒った。
でも、千歳は相変わらずで。


それでも、やっぱり…



自分も何処かで嬉しいと感じていたのは



千歳のことが大好きだからなんやろな…って。



そんな風に思えた。








end...









あとがき
喋り方テケトーですみません(-人-)
出来れば自動変換していただけると嬉しいです←
ちとくらは好きですけど書くの難しくていけませんね。
うまく書けるようになりたいです。
ってか内容こんなでホント申し訳ないです。
このお話は掘り出し物だったりします。
ケータイの中で眠っていたお話の1つ。
いつか他のお話も表に出せたらいいです(´∀`)
完読ありがとうございました。


2011/4/5/日向.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ