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□柳蓮二HappyBirthday.2011
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6月4日。
それは俺の大好きな人の誕生日。
「柳さん!!柳さん、あの!!」
「落ち着け赤也。言いたい事は分かっている。」
「お誕生日、おめでとうございます!!柳さん!!」
満面の笑みで柳さんの腕にホールドされたまま言う。
これだと俺が嬉しいからお誕生日祝いにならないと言ったら笑ってそんなことはないと返された。
柳さんは俺より体温が低くて少しひんやりする。
指先はもっと冷たく感じる。
だけど何故だろう。
今だけは熱く感じるんだ。
「柳さん、今日は熱いんですね。」
「『今日は』ではない。赤也といると何時もだ。」
その言葉に俺の体温が高くなった。
それに伴い耳元からフッと笑う声が聞こえて更に火照る。
ちょっとした俺の変化になんでも気付いてしまう柳さんはずるい。
何時もなんでもお見通しで、今だってそうだ。
「柳さん…コレも柳さんは想定内?」
そういうと俺は柳さんの唇に自らの唇を重ねた。
それはほんの少し触れるだけの拙い口付け。
柳さんは切れ長の目を見開いた。
緋色の目に俺の姿を映している。
「柳さん…?」
「想定外だ。」
そういうと今度は柳さんから口付けられた。
「お前はたまに驚くことをするな。この俺でも読めない。」
もう、何時もの切れ長な目に戻っている。
それでもこの人の目に俺しか映らないこの時がこんなにも嬉しい。
「今年の誕生日も赤也のお陰で忘れられないものとなった。感謝している。」
優しい声で囁く柳さんは何処か楽しそうだった。
「今年も明日に変わるその時まで一緒にいていいっすか?」
「もちろんだ。」
俺の身体を抱く柳さんの力が少し強くなったのを感じながら俺は日付が変わるその時まで、ただ柳さんの腕の中にいた。





end...










あとがき
初・柳赤(*´∀`*)
それがお誕生日ネタって(汗)
でも楽しかったです。
2年生が絡んでくると美味しくて仕方ない\(^O^)/

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