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□3-2彼氏会議
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最近、白石の様子がおかしい。
これは幼なじみとしても部活メイトとしてもの意見だ。
なんかそわそわしてる…というか千歳の前だけ?
なんか…恋する乙女?
いや、乙MENとかいう…あれ。
「白石なんかあったん?」
「なんで?」
「いや、最近千歳と」
ガタガタン!!
千歳の名前を出した途端のこの反応…後ろ行き過ぎやわ。
見てるこっちが恥ずかしい。
「何やねん、自分。まだ名前出しただけやん。」
「自分こそ何やねん!なんで千歳が出てくんねん。」
顔真っ赤。
…つついたら墓穴掘りまくりなくらい動揺してる。
さてはとうとうやったな、千歳。「いや、最近白石…千歳見ながらそわそわし…」
「嘘やろっ!!!!ホンマ!?そんなそわそわしとった?」
「おー、そりゃあもう…。」
今度は滅茶苦茶凹んどる。
何やねん、白石。
見てて滅茶おもろい。
こうもおもろいといじりたくなる。
「あんなぁ…聞いてくれる、謙也?千歳となぁ…俺。付きおうてんねん。」
!!!!!?
え、何!?いまさら。
滅茶苦茶今更そんな暴露いらんやろ。
「お、おう…で?」
「そんでな…いざ付き合うってなると周り気にしてまうねん。どないすればええ?」
どうしよ…ホンマに乙MENやった。
なんかもう、うちらの部の部長ともあろう御方がこない乙女やと思うと心配になってくる。
「謙也は2年の時から光と付きおうてるやん。気にならんかった?」
「付き合う前から部活公認やったし…心配せぇへんかったけど。」
まぁ千歳と白石も夫婦だとかなんとか言われてるから部活公認カップルなんやけど。
しかしホンマ今更やなぁ。
付きおうてる、なんて当分前から7割は知っとった思うで。
しかも千歳と仲良い奴は転校して2日でそんな話聞かされた言うてたわ。
「部活公認カップル…それが余計いらんねん。俺は千歳ともっと一緒にいたいんや。せやのに、周りが邪魔で。」
………………は?
イチャイチャしたいけど出来んとか言う惚気!?
なんか…いや、大分前から思っとったけどずれとるなぁ、白石。
「気にせんとイチャつきゃええやん。」
「それが出来ひんからこうやって悶々としとるんやないか。」
「あんなぁ、白石。そないもん慣れるしかないわ。慣れへんかったら上手いこと時間作ってイチャつくしかないねん。」
うん、割と正論。
むしろこれ以上ないくらい正論。
白石はうーんと考えている。
多分、俺も光と付き合って間もない頃こんなことあったかもしれん。
今や普通に部活だろうとイチャつくけど…最初は恥ずかしくてずる休みも何回かしたし。
なんか、…思い出すと俺もウブやったなぁ。
「謙也、ありがとうな。なんか、吹っ切れたわ。せやな…気にしててもウザいだけやしバンバン千歳に絡むことにするわ。」
白石は滅茶スッキリスマイルで教室を出ていった。
部活で嫌な予感がせん訳やないけど…まぁ、部長のテンション違うと部活もなんか変な感じするしええかな。




end...










あとがき
3-2彼氏会議でした(笑)
白石は皆よりズレてると思います。
っていうか四天宝寺の皆がズレてると思う(笑)
恋愛に関しては謙也の方が先輩だといいな。


2011/5/8/日向.
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