**短 篇 集**

□*…それは恋にも似た…*
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本当の気持ちは…





まだ始まっていなかった…。





それは恋にも似た





幾度肌を重ねて…。
貴方の熱。
貴方の重み。
貴方の形。
貴方の声、表情。

すべて見てきたつもりだった。


でもね?

貴方が触れる其処からまた…。
私が溢れ出るの。

憎悪と嫌悪。
罪の意識と正しい気持ち。



苛々が止まらない。









『キラ…?キラぁ?キラってば…』

「あ…フレイ…どうかした?」


最近のキラは、以前に増し、私を見ない。
何故?
あんなに躯は求めてくれるのに?
まるで私の声が届かない何処かに居るみたい。



─ソンナノ許サナイ─


『もう…キラったら、何度も呼んだのよ?』

「ゴメン、気が付かなかった…なに?」

何よ、その態度…気に入らない。



貴方は、私だけを見て、私だけを思って、私の為に生きるの!!
ぢゃなきゃ…

『そう…忙しいなら、後で良いわ』








その後…キラと話す機会なんて、無いに等しかった。
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