**短 篇 集**
□* 静かな夜に *
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『あらぁ? シン・アスカ君?』
「ラクス…様?」
‡…静かな夜に…‡
あれは、俺が一人で星を見てた夜だった
デュランダル議長の計らいでミネルバを降りホテルに一泊する事になった俺達は各々に食事や飲み会等を模様し各自部屋へと解散した
ホテルの展望テラスで夜風に当たりながら星空を見上げ、今までしてきた事に対する気持ちと静かに葛藤していた
昼間のザラ隊長の言葉が胸を締め付ける
別に悪い事とは思っていない…でも正しいかって聞かれたら“はい”とは言えない…
そんな時だった…
軽装のまま夜風に桃色の髪をなびかせ、華やかな香りを匂わせた歌姫
彼女は、俺の存在に気がついたのか視線をこちらに向け軽く駆け寄るように俺の名前を呼び近づいて来た