**短 篇 集**
□*…それは恋にも似た…*
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私は何時まで待てば良い?
何故待たされなきゃならないの?
だって、貴方は私が好きなんでしょ?
私と居れれば幸せでしょ?
私に入れたら気持ち良いでしょ?
なんで…?
─私ノ事…要ラナクナッタノ?─
真っ暗闇な室内で、モニターの青白い光だけがチカチカと照らし出す。
滑稽で哀れな姿。
視界を覆っても、脳裏に焼き付いたあの表情、その瞳。
『…ッ……ッハ…ハハッ…』
私、笑ってるの?
それとも…?
何時の間にか、貴方が私を見ないのが当たり前で、私は貴方を追い掛けるのが当然で…、貴方の気持ちが遠ざかり、私の心が軋み疼く。
私は、貴方を…。
─其レハ恋ニモ似タ、─
『キラ…』
─恋ニモ似タ─
『…………ッ…』
END