**短 篇 集**

□* 静かな夜に *
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『シン・アスカ君よね? ミネルバのMSパイロットの…?』

「はッはい…シン・アスカです」

俺は思わず背筋を延ばし敬礼すると彼女は唇に孤を描き表情を緩ませるとクスクスと微笑みを浮かべた

『緊張してるの? 此処では軍人でもアイドルでもない唯の一オンナノコとオトコノコですよ』

「それでもラクス様は、ラクス様ですし…有名人過ぎますよ」

『ラ・ク・ス♪ そう呼んで下さいな? 私も“シン”とお呼びしますから』

「はいッ、ラクス様って…ラクス///」

『はい…シン♪』

近くで見るラクスは、本当に普通のオンナノコで、とても戦場に出た事のある人とは思えなかった…

今思えば別人ならば尚更だよな…?


『こんな夜更けに一人で、どうしたのですか?』

「いや…なんか眠れなくて…」

『眠れない? 何かあったのですか?』

「何かあったって言えば…あったのかな?」

『私で良ければ話してください♪』

優しい微笑みを浮かべた彼女は、本当に“母親”みたいな感じがして…
なんか…なんでも話したくなってきた…

ザフトに入った経緯、オーブでの事、ミネルバの仲間達、ザラ隊長の事…

語りキレない位話したのに彼女は頷きながら静かに聞いてくれた
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