**短 篇 集**
□* …私が“私”に恋する時… *
2ページ/9ページ
ラクスを庇い肩を撃たれたミーアはその後AAに保護され手当を受け、ラクスの艦内私室へと運ばれた
『あのぅ…私…此処に居て良いんですかぁ?』
ベットに休ませられているミーアは細々と声を発する
『大丈夫ですわ 此処ならば安全ですから』
付き添いで部屋に居たラクスは微笑みを浮かべ答える
『でも…邪魔ぢゃないんですかぁ?』
『この部屋に居る分には大丈夫ですし、マリュー艦長には断ってありますから』
『そうですか…』
正直…憧れの人のそばに居るのは嬉しいが、自分がしてきた事、させられていた事を考えると気まずいと感じているミーアを横に、そんな事には何も触れず看護するラクス
しばらく沈黙が続いた
『本当ならば…オーブに降りていただいた方が安全なのですがね』
ラクスは不意に言葉を発する
『えッ…?』
『この艦はもうすぐ戦闘に入ります ですから、本来ならば民間人であるミーアさんはオーブに降りていただくべきなんですがね…』
『私の名前…』
『気を失っていた間に荷物を拝見させていただきました 名前はアスランから聞いていましたし』
『そうですか…』
『勝手にすみません… 私達は貴女の事を何も解らないままでしたから… ご両親や誰か連絡をする方は居ないかと…』