**短 篇 集**

□* …Mother… *
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サラとキラが一緒に暮らし始めてから半年が経ったある日

久しぶりに纏まった休暇取れた二人は、オーブを離れサラの育ての親イザークが住まうプラントへ遊びに行く事になった

しかし

常に忙しくオーブの為に身を灰にして働いていた二人はたまの休みに部屋を掃除しているモノの、年頃で買物好きなサラや書類やプログラム様のソフトを見るとつい買い足すキラのお陰で汚くはないが物に溢れた部屋と化していた


『ねぇ…キラ? お兄ちゃんの処何時行くの?』

「ぅ〜ん…ι 何時が良いかな?」

『……ι もうッ 煮え切らないんだからッ!!』

「だってぇ…」

『解ったわ… あれから半年…ろくに大掃除も出来なくて少し苛々してたのよ』

「サラッ…苛々してたの!?」

『だから大掃除してすぐ準備してお兄ちゃんの処へ直行!! 良いわね!?』

鋭く簡潔に自分の意志を突き通すサラにキラは呆気なく何時も流される

「解りましたι」

とは云うモノの、部屋自体は母親譲りであろう綺麗好きなサラにより小まめに整頓され、コレと言って片付けるべき部分は特に見当たらなかった

「サラ…? 何処から掃除するの?」

大掃除をするべく長く紅い髪を一本に纏めているサラを見やりキラが尋ねるとサラはニヤリと口許歪め微笑み答えた
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