**短 篇 集**

□* 運命ノ輪 * 前編
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キラはラクスを想い、ラクスはキラを想い…
二人が求め合うのは必然だった

しかし現状を考えれば孤児院に住まう二人には、二人キリの時間等無いに等しく、たまの休みに“デート”と評し躯を求め合っていた

表には穏やかな二人
裏では冷めている二人

本当は互いに気がついているのだ

─間違ッテイル─

僕は…

私は…


─求メル相手を、ハキ違エテイル─




でも口にはしない

口にすれば“終わる”から

もう離したくない

穏やかな日々を…

もう失いたくない

大切な人を…



だから、向き合え無い

ラクスの…

キラの…


─本心トハ─













二人はまた笑っている
子ども達に向けて
大人達に向けて

大人にも子どもにも戻れない二人は…
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