**短 篇 集**
□*…邪魔しないでッ…*
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あの時、キラが見せた涙からキラの弱点を見つけた
私は嬉しくて笑みが零れたわ。
そんなキラを優しく抱き締め私を与えて慰めれば、彼は私の言いなりになる。
まだ子供だったからそれしか方法が解らなかった。
男なんてそんなモノなんでしょ?
それでも、その行為は私に二つのモノを与えた。
罪悪感と虚空感
それを埋めてくれたのも彼だった。
それすらあの時の私には、ウザかった…
でもキラがMIAになったと聞いて、願いが叶ったハズなのに…
私はどうしようもない孤独感を感じていた。
だから…
『サイ…』
彼に癒しを求めた。
彼なら私を受け入れてくれる。
だって、あんなに優しかったもの…
私達婚約してたし、私も嫌いじゃなかった。
コーディネイターが嫌いな私も、パパの仇を討つ為に道を外した事も全部解ってくれる。
だって…だって…
「キラの事…好きだったんだろ…?」
−えッ…
『何言って…』
「最初は知らないけど…でもフレイはキラの事…」
『やめてよッ』
−やめてよ…そんなハズないじゃない…