§書庫§
□男ならトリートメントとか女々しい事しないで リンスインシャンプーにしろ
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真選組屯所。
「おい・・・てめぇ、此処で何してやがる」
真選組副長室。
「何って・・・待ち伏せ?笑」
俺の部屋でジャンプを読んでいる男が一人。
「不法侵入たァ良い度胸だ。しかも、局中法度・・・ジャンプなんぞ読みやがって」
仕事を終えた俺は、自分の部屋に向かった。
そこに居たのは俺の恋人、万事屋・坂田銀時。
どうやら、俺の居ない間に忍び込んだようだ。
俺はすぐさま、腰の刀を抜いて・・・
「わー!!待て待てっ!!悪かったよ、勝手に入って・・・けど、俺は隊士じゃねーんだから、ジャンプ読んだっていーだろ!?」
銀時は慌てて、俺の足にしがみついてきた。
ヤツの言うことは間違っていねーし、不法侵入は、よくある事だ。
俺は、諦め半分小さく舌打ちして、煙草に火をつけた。
銀時は、俺の顔をのぞき込んでしつこく謝ってくる。
俺はそんな銀時を無視して着流しに着替えた。
諦めたのか、銀時は怒られたあとの子供のようにシュンとして胡座をかきながらジャンプをパラパラめくっている。
「ぷっ・・・」
俺はおかしくて、思わず吹き出した。
銀時は子犬のような瞳で俺を見つめてくる。
俺は銀時に近寄り、しゃがんで、その髪をそっと撫でた。
”・・・ガキ扱いか?"
銀時はふてくされた顔をして俺を見つめる。
俺は笑いながら言ってやる。
「俺は、てめぇの天ぱが好きなだけだ」
「・・・///」
銀時は何か言いたそうにするものの、照れを隠すように顔を逸らした。
俺はただ、微笑みながらヤツの柔らかい銀髪を嫌がるまで撫でた。
ま、好きなのは・・・その天パだけじゃねぇが、口が裂けても言わねぇよ
【終】