§書庫§

□辛いときは、声張り上げてでも 泣きたいだけ泣け
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久々の依頼だった。
手取りで10万。入った金を手に俺は、糖分を買うため
近くのコンビニへと向かった。



時間は、深夜11時過ぎ。



「金も入ったことだ。神楽も新八も、妙の所に行ったまま帰って来ねぇ・・・こりゃお泊りコースだな。
たまには飲みにでも行くか」



俺は、コンビニで買ったシュークリームを口に頬張りながら、いつもの居酒屋へと向かった。



――ガラガラ・・・



店の戸を開けて、真っ先に目に飛び込んで来たのは
カウンターで、今にも酔いつぶれそうになっている土方の姿だった。



「おー、多串くんじゃねーか」



俺は、単純に嬉しかったのかもしれねぇ。
近頃、土方が気になって仕方なかったから・・・自覚したくねーけど、どうやら俺は
土方に"惚"の字らしい。

声掛けても、土方は無視している。
ボトル3本も空けてやがる・・・何かあったのか?
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