§書庫 弐§
□お金より価値のあるモノがある
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土日に依頼を頼まれて数日。
"依頼の報酬を渡しに行く"という電話が入り、俺は愛しの土方の訪問に心躍らされながら万事屋を見渡し、散らかっている箇所を片付けた。
あれ、そういや神楽と新八の姿が見当たらない。
二人を探しながら台所へ向かうと、書き置きがあった。
"買い物に行ってきますね。定春の予防接種も行ってくるので、帰りは夕方になります。 新八"
な、なんだって――ッ?!
ということは、夕方まで俺一人?
しかも土方が来るということは二人きり?!
こんな小説みたいな下手な展開ありえんの?
いやいや、これ小説だけれども…
いや、俺にとってはこの世界こそが現実、この世界こそが俺の世界で間違いねーハズだ、ファイナルアンサー?!