§別館書庫§

□テロリストからすれば、自分が正義
2ページ/5ページ

「だーかーらッ!テロなんてやめろって言ってんだろッ!」

「それ以外どんな手段があるってんだよ!!」



いつも通りの痴話喧嘩。

呆れている河上と武市。少し恨めしそうな目をしている来島。

これはいつもの光景だ。



人を傷つけない攘夷活動がしたい土方と真逆で、過激派の高杉。

いつも意見がぶつかり喧嘩するのは日常茶飯事。

そんな二人が何故この鬼兵隊に属しているのかというと…昔からの腐れ縁。

そして…互いを想い合っているから。



「チッ、こんなことなら穏健派の桂について行けば良かったぜッ」

「…ひ、土方殿?落ち着くでござる」

「あーそうかよ。だったらさっさと船から下りて、どこでも好きな奴の所に行きやがれッ!!」

「晋助さまッ」



言いすぎであろう土方の言葉にブチ切れた高杉は、怒鳴るように言葉を吐き捨てて自室へと行ってしまった。

土方も苛立ちがおさまらないまま、船上へと向かった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ