§別館書庫§
□世継ぎ争いなんて、するだけ無駄
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土方幕府が開かれ、征夷大将軍十代目となった現在の征夷大将軍、土方十四郎。
将軍が二十歳の時、名のある高杉家のご子息を正室に迎え早数年。
側室も持ち、立派になられた将軍だが、なかなか世継ぎが生まれずに日々家臣達を悩ませていた。
「おい、なんだこの説明は」
「おい。と言われても」
「銀時、テメェ解説すんのは結構だが、世継ぎ生まれるわけねーだろうがッ!正室も側室も俺も男だぞッ?!阿呆かッ」
怒鳴り散らす将軍。
元のキャラ設定あるから俺は普通にタメ口利いても打ち首とかには絶対ならない、大奥総取締りこと、坂田銀時。
そりゃ十四郎の言うとおりだ。子供できたらおかしいに決まってんだよ…が、それは置いといて。
「そりゃ将軍受けだからだよ。側室の一人ぐらい組み敷いてもらわねーと」
「?!/////」
俺がズバっと言った事実に、将軍は真っ赤になって黙り込んだ。
まぁ、図星でしょうから?何より将軍、嘘つけない真面目っ子だかんなぁ…
「じゃ、そんなヘタレ将軍のために、今夜山崎を用意しときますわ」
「誰がヘタレだッ!!」
カッカしてる将軍を尻目に、俺は将軍の私室から下がった。