第01章

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時は二年後。
あれから二年の月日が経過した。事故に遭い
この謎の球体が置いてある部屋に着てから、
二年の月日が経過。ここでは星人と闘う事を
余儀無くされ、ミッションというものが存在
する。ただここに来た人の殆どが命を落とし
生き残る者は数少ない。だけど一年前に来た
一人の男子中学生が今も尚この部屋に居る。
彼が来る前までは私以外に生き残る人は殆ど
居ないと言っても過言ではなかった。そして
今日も、部屋には参加者が集められる。

そしてまた、部屋には二人の男が転送されて
きた。

「……また来た。」
「ここ、なに?病院?」
「さあ……」

眼鏡の男の人がポツリと呟き、更にあとから
転送されて来た二人の男の人が会話し出す。
それ以後も会話は続く。静かな部屋に二人の
会話だけが虚しく響いていた。するとどうだ
ろう。背の低い"ケイチャン"と呼ばれていた
人の足元から人間の足らしきものが現れる。
でも、それは"らしきもの"ではなく、人間の
足だとはっきりと断言出来るまでに現れた。

「お、う、うわ、ちょっと!」
『君達もこーやって出てきたんだから、そう
驚かない。あ、無論私もこんな風に出てきた
んだから、ね?』

にこり、と微笑み、"ケイチャン"の横へ移動
する。それに何故か転送されて来た子は全裸
だったし。服、貸してあげたいところだけど
生憎上着も何も無かった為、ただ全裸の子を
じぃ、っと眺めているだけ。でも心の優しい
誰かが、その子に上着を掛けてやっていた。
そして暫く続く沈黙。それを突き破ったのは
ガンツから流れ出す音楽。



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